【目次】
40代からの大人ワンピースコーデのポイント
大人が素敵な着こなしを完成させるために選びたいのは、余裕を感じるシルエット。体が泳ぐゆとりがあり、長め丈の裾が優雅に揺れる、大人の女性にふさわしい品と余裕を感じさせるワンピースがおすすめです。全体的にダボっとした印象にならないよう、部分的にボディラインを見せることでエレガントな女性らしさがより一層引き立ちます。これからの季節にぴったりな着こなしのバランスや配色技をチェックしてみましょう。
今らしいのは、ネイビーをワントーンでまとめるワンピースコーデ
ダークネイビーなら、クラシカルなワンピースもオケージョンフリーな佇まいに。大人エレガントなスタイルを発信し続けるスタイリスト高橋リタさんも「黒だとドレッシーになりがちなフィット&フレアの優美なシルエットも、ダークネイビーならこなれ感が出るのでデイリー向きに」と語ります。ネイビーはトーンをまとめると今らしい着こなしに。
ブライトカラーのカラーレースに注目!ピーコックグリーンのワンピースでセンスアップ
無条件に胸が高鳴る印象的なレースが、おしゃれを活性化。鮮やかなカラーレースでありながら、ベルスリーブやAラインのシルエットで、日常に取り入れやすい逸品ワンピース。遠目にも映える発色の美しい一枚は、フランスの繊細なリバーレースをていねいに染め上げたからこそ可能に。ワンハンドルバッグは、グリーンと相性がいいモカブラウンを選び、ワンピースの発色を引き立てて。
ワンピースに一枚羽織るなら…おすすめは?
■ダブルジャケット
シルクのとろみ感を生かし、ていねいなプリーツを施したシャツワンピースは、清潔感と優美な印象を併せもつ優秀な一着。ブラウンのジャケットを重ねたら、仕上げに奥行きのあるオリーブ色の小物をちりばめて、ハンサムな着こなしに。
■ボタンレースカーディガン
鮮やかなイエローのワンピースは、軽量でシワになりにくく、自宅で手洗いできる優秀なポリエステル素材で休日のリラクシーなスタイルにもぴったり。ゆとりのあるシルエットで着心地も良好です。チャコールグレーのカーディガンをレイヤードすれば、モダンな配色に。フリンジが揺れるバケットバッグや、エスパドリーユのシューズで、休日らしい楽しげな雰囲気をトッピング。
■きれい色カーディガン
艶やかなシルクサテン&ネイビーのコンビネーションに気品が漂うワンピースは、ふんわりとしたそでが可憐な印象を運ぶ一枚。長めのボウタイはリボン結びにしたり、片結びにすることで、さらに華やかな雰囲気を楽しめます。ネイビーのワンピースと色をつなげた小物でシックにまとめたら、カーディガンで鮮やかなきれい色を一点投入。真面目になりすぎない、センスが光るワンピースコーデが完成します。
■サファリジャケット
シャリッとしたシルクタフタ素材のワンピースは、深みのあるネイビーが知性を香らせるポイント。比翼仕立てのバンドカラーで、きちんと感もありシーンを選ばず活躍する頼りになる一枚です。サファリジャケットやインパクトのあるレザーベルト、ローファーをポイントにすれば、かっこいい雰囲気に仕上がります。
夏〜秋におすすめのワンピースコーデ
夏から秋にかけてのワンピースコーデをご紹介します。定番ロングワンピースから、色・柄ワンピースまで、着こなしのコツを解説!
夏の定番「ロングワンピース」は合わせる旬小物で気分や遊び心をアレンジ
Aラインのワンピースは、ロングの丈感が今のバランス。すそに向かって広がるボリュームあるフォルムは、着心地が楽なうえ、女性らしく優美な印象や華やかな存在感を放ちます。ここではそんなロングワンピースを旬小物でアレンジ。大人の“素敵”を叶える着こなしをご紹介します。
■ロング丈のベージュワンピースの胸元と足元には白を差すのがおすすめ
シルエットの美しさが際立つクラシカルなワンピースには、大ぶりサングラスやパールネックレス、かっちりとしたフォルムのバッグを添えて。全体をドライなベージュ〜ブラウンでまとめつつ、胸元と足元に小物で白を差すことで、夏らしい爽やかさを演出できます。
■イエローワンピースにはナチュラルな色や素材の小物でリラックスした雰囲気に
日差しに映えるイエローワンピースは、ほんのり光沢のあるシルク生地を贅沢に使用した一枚。すそに向かってたっぷりと広がるデザインや、胸元の切り替えから生まれるドレープが魅力です。かごバッグやヌーディサンダルなど、エスプリの効いた小物を加えることで、モダンなレストランにもマッチするエレガントな着こなしに仕上がります。
■カーキ、ベージュ、ホワイト…絶妙グラデーションでリッチな奥行きを
カーキのワンピースは、ウエストのドローストリングでギャザーのボリューム調整ができるデザイン。小物も同系色でまとめれば、大人色のグラデーションコーデが完成します。さらに足元に白スニーカーを合わせることで、スポーツ気分が漂う旬のバランスに。
■フラワープリントやグリッター…華やかなひとワザ小物で印象鮮やかに!
オンタイムの王道ともいえる、爽やかな印象を与えるブルーのシャツワンピースは、さらりと肌を滑る感覚が心地よいコットンシルク素材を使用。控えめな光沢感が上品です。クラシカルなワンハンドルバッグを合わせれば、きちんと感が求められるシーンにも映える着こなしに。足元はグリッターシューズで、モード感を加えたハンサム顔に仕上げて。
■ボリュームシルエットを生かしつつ明るい差し色で黒のシックさを強調
上品に透けるシルク混素材で仕立てた、ふんわりと優雅に広がる黒のロングワンピースでつくる、シャープに引き締まった「黒」の着こなし。愛らしいフリンジがあしらわれたピンクのチェーンバッグを差したら、ほかの小物はすべてモノトーンに統一するのがポイントです。フラットのジュエルトングでセンスのよい外しを加えると、より今っぽさを感じさせるコーディネートに。
色や柄別のおすすめ大人ワンピースコーデ
今大人が選びたいのは、こんな色&柄! それぞれのおすすめの着こなしをご紹介します。
■ストライプ柄のワンピースなら…
光沢のあるシルクツイルが放つ品のよさを生かして、小物使いも端正に。白のショルダーバッグやゴールドの装飾が光るヒール靴でクラシカルなアレンジを効かせて。ストライプ柄のワンピースが、爽快なムードを運んでくれます。ピッチの異なるグラデーションストライプは、メリハリのある視覚効果により、想像以上に体のラインがほっそり見えるのもうれしいポイント。
■花柄のワンピースなら…
アイリスの花が優美な印象をもたらす、コットンジャカードの一枚。ワンピースにインパクトがあるぶん、アクセサリーは厳選して、黒のカフバングルで手元に迫力を。構築的なフォルムのワンピースが放つ華やかなオーラが、特別なシーンに映えるコーディネートです。
■チェック柄のワンピースなら…
ノスタルジックな雰囲気が漂うギンガムチェックのシャツワンピースで、週末スタイルを陽気に。スエードのコードベルトが、メリハリのあるスタイルへと導きます。繊細なシルク素材は、ボタンを閉じればワンピースとして、写真のようにTシャツやボトムとレイヤードしてアレンジを楽しむことも可能。鮮やかなイエローのミニショルダーバッグでプレイフルな味付けを。さらにボリュームのあるハイテクスニーカーで、足元に旬を添えて。
■ネイビーのニットワンピースなら…
信頼感を大切にしたいキャリアシーンにふさわしい、知性漂うネイビーのニットワンピース。ハリのある圧縮されたニット素材は、ウエストシェイプが施され、ボディラインが美しく見えるのも特徴です。ダイヤモンドカットのチェーンがアイコニックなミニバッグ『ファラベラ』は、ナチュラルなベージュを選んで、やわらかい印象に。マルチカラーのブレスレットで、フレッシュ感を手元に添えて。
■カーキのシャツワンピースなら…
ストレッチのきいたコットン素材を用いた、バンドカラーのシャツワンピースは端正な面持ちが魅力。比翼仕立てのシンプルなデザインだからこそ、色で変化を楽しみたいもの。今季注目された深みのあるアースカラーが、こなれ感をもたらします。ゴールドの「ガンチーニ」バックルを施したベルトで、品格のある着こなしを目指して。アースカラーでまとめた着こなしは、くすんだ印象にならないよう、オレンジ色のシルクツイルを巻き付けたフープピアスで顔周りを明るく。
■白のシャツワンピースなら…
肌にしっとりとなじむ、サステナブルな新素材でもあるインディアン・シルクをていねいに編み上げたニットワンピースに身を包めば、心まで豊かに。肩口に施したシャーリングが優しい印象を運びます。ワンピースのやわらかな質感を生かすように、小物もナチュラルカラーに徹して。黒などの強い色を使わないことが、淡い配色を成功させる秘訣。
■オレンジ色のワンピースなら…
地厚なスーピマコットンを使用したTシャツワンピースは、まだ暑い日を快適に過ごせる救世主。深めのサイドスリットが施されているので、ボトムとレイヤードしてもOKです。ピアスやサンダルも鮮やかな発色を重ねて、快活に! シルバーのバッグを合わせれば、抜け感も加わります。
■サーモンピンクのワンピースなら…
シルクとコットンを混紡した肉厚のオックス生地により、サーモンピンクでもドライな質感で甘くなりすぎないワンピース。フレンチスリーブで肌の露出を控えめにできるのもポイントです。スリットを施した襟元が顔立ちをすっきり見せます。ペールピンクのショルダーバッグで、品のよい濃淡コーデに仕上げて。
■キャメルカラーのワンピースなら…
ミラノ編みで仕立てた14ゲージのニットワンピースは、フレアシルエットが優美。まろやかなキャメルカラーと涼しげなコットン素材で、幅広いシーンで活躍します。全体をワントーンでまとめて洗練された印象に。
秋〜冬におすすめのワンピースコーデ
ここからは、秋から冬にかけておすすめのワンピースと、その着こなしをご紹介します。秋冬ならではのボリューム感やシックな色味が、シーズンムードを高めます。
ボリューム感ある主役級ワンピースを小物&配色でさらに盛り上げて
■格上のセンスを淡色グラデーションで表現
チュールのブラウスワンピースは、繊細なモード感が香るグレージュ。上半身はマイクロボールチェーンが煌きらめく襟とシアーなそでで優美な色香を演出。一方、スカート部分は3枚重ねのチュールでボリュームを出しつつ軽やかに。凝った仕立てもクールに着こなせるデザインです。これをブラウン~グレー小物で優しく引き締めつつカジュアルダウン。質感に変化をつけることで奥行きが生まれます。
■差し色を投入して視覚的にメリハリを
白、茶、ダークグリーン、オレンジ…と多色使いのグレンチェック柄ワンピースは、ボウタイにもサッシュベルトにもなる幅広リボンが活躍度の決め手。ウエストにラフに結めば、こなれた女らしさを表現できます。さらにキャメルカラーのバッグ、ダークオレンジのパンプス、柄とリンクするトレンドカラー小物で鮮度アップの着こなしに!
■トレンドのグリーンを端麗小物で格調高く
シンプルなデザインでも顔周りがモードに華やぐ秘密は、光沢を備えたコットンシルク素材だから。この秋、注目のダークグリーンをラグジュアリーに着こなせるワンピースです。さらに、ミントグリーンのバッグ、カーキのスエードパンプスでエッジの効いたグラデーションを表現。おしゃれの経験を重ねた大人の女性ならではの色彩センスを香らせて。
「ソフトコンシャスワンピース」で優しい女性像をモダンに印象付ける!
■切れのいいシルエットをモダンなグレー小物で彩り、軽快かつ表情豊かに
上品な艶を帯びたチャコールグレーが、細身のソフトコンシャスシルエットをリッチに印象づけるワンピース。こなれ感のあるラグランスリーブとボタンで強調したしなやかなタイトラインのバランスも、今の気分! シルエットがシンプルなぶん、配色切り替えが楽しいバッグやチャンキーヒールのパンプスで、表情豊かに着こなすのがおすすめ。
■繊細なニュアンスカラーにダークブラウンを効かせて穏やかにスタイルアップ
ハリのあるボンディング素材の、ロング丈フィット&フレアシルエットのワンピース。胸元のジップが目線を上に集めてスタイルアップしつつ、スポーティ・モードな印象に導いているのが魅力です。繊細な色合いを生かして合わせる小物は黒ではなくダークブラウンを選択。コントラストが穏やかだから、パイソンのショルダーバッグで遊んでも上品さをキープできます。
■王道の品格シルエットをかごバッグやフラット靴でモードにカジュアルダウン
やわらかな着心地がうれしいポンチ素材のフィット&フレアの黒ワンピース。一枚でスタイルに自信がもてる完成度に加えて、肌見せを抑えた半そでが活躍度の決め手。長く愛用できる一着だからこそ小物は旬を意識して。かごバッグやフラット靴でカジュアルダウンするのが断然、今の気分です!
「ワンピース」のためのアウター学
■トレンチコートのトラッドな表情が装いに切れ味をもたらす
レディライクな雰囲気を堪能したい、ブラウン&ベージュの配色がシックなゼブラ柄ワンピース。ロングスリーブやバンドカラーで、すっきりとしたシルエットを演出します。ワンピースにインパクトがあるぶん、ベーシックなトレンチコートを合わせて、辛口なエッセンスを効かせて。
■ロングカーディガンはワントーンでまとめて洗練スタイルへと導く
繊細なシルク素材のワンピースは、歩くたびに空気をはらんで軽やかに揺れ、しなやかな女性像へと導いてくれる一着。心地いいおしゃれを心がけたい日には、アルパカ混のカーディガンをはおって。ワンピースと同系色のブラウンを選ぶことで、とびきりリッチな印象に仕上がります。
■ジャケットで端正な魅力を倍増
バーガンディ色のワンピースは、イタリア製の上質なコットンを使用した優美な一枚。千鳥格子柄のメンズライクなジャケットで甘辛バランスのとれた装いに。
■ショートブルゾンで軽やかさをプラスしていきいきと
フレアシルエットのロングワンピースは軽やかなウール素材で着心地も良好。上質なスペイン産ラムレザーのブルゾンはライトベージュを選んで、軽快ながらも女性らしい印象に。ロング丈ワンピースの足元に白スニーカーを合わせると、さらに若々しく躍動感も生まれます。
40代からのワンピースコーデのおさらい
それだけで女性らしさがあり、コーディネートが華やぐワンピース。ゆとりのあるサイズ感や品のある着こなしで大人の魅力を発揮すれば、大切なシーンを彩る心強いアイテムに。丁寧な所作を引き出して、ふとした瞬間にも女心を満たしてくれる1枚で、いつもの毎日を少し豊かにしてみませんか。
※スタイリスト高橋リタさんの正式表記は高は“はしごだか”になります。
- TEXT :
- Precious.jp編集部