英国の悪天候の中で着用される、釣りや狩猟のために作られたオイル引き防水コットン仕様のジャケットで知られるバブアーの最初のモデルが生まれたのは1894年。120年以上に及ぶ歴史をもつわけだが、その間、大々的なスタイルの変更は行なわずとも、さりげなく時代に合わせたニュー・モデルを出し続けてきた。
別格のステータスをもつ英国ブランドと日本の新鋭ブランドが共鳴し合う
一方のアンドワンダーは、「山や自然の中でも街と同じようにファッションを楽しみたい」という同じ考えもつ2人のデザイナー、池内啓太と森美穂子によって2010年に設立。以来、感性を刺激するモード感とアウトドア・ウェアとしての実践的な機能性を追求したものづくりを展開。今では熱心なアウトドア・ファンのみならず、ファッションに強いこだわりをもつ人たちからも熱い視線が注がれている。
そんな英国の老舗バブアーと日本の新鋭アンドワンダーのコラボレーションが発表されたのは、2020年の春。バブアーのベストセラーである「ビデイルジャケット」及び「インターナショナルジャケット」の基本的なデザインを踏襲しながら、進化した機能素材とパターンを駆使して新しく生まれ変わらせたモデルは大きな話題となった。
そして、ファンからのさらなる注目を集めるのが、3シーズン目となったこの春に発表されたニュー・コラボ・モデル「バブアーコーデュラ ソルウェイシャツ」。今回のリデザインのベースになったのは、歴史あるバブアーのアーカイヴの1957〜64年に展開されていた狩猟用のモデル「ソルウェイスモック」だ。
「バブアー コーデュラ ソルウェイシャツ」のスタイリッシュなデザインに宿る物語と実践的な機能性
原型となっているソルウェイスモックは、バブアーのアーカイヴの中でも数少ない、スモック仕様のプルオーバー。その面影は、生まれ変わったコラボ・モデル「バブアーコーデュラ ソルウェイシャツ」の、コーデュロイの襟やゆったりとしたシルエットに残されている。
採用しているコットン混のコーデュラ・リップストップ・クロスは、強度に優れながら、素肌に馴染みやすい素材。肩の可動域が広いパターンになっているため、動きやすさはもちろん、風通しのよさがこれからの季節に快適さをもたらしてくれる。また、アンドワンダーのアイコンであるリフレクタープリントにより、夜間の視認性をあげてもいる。
この魅力溢れる一着を、街で、リゾートで着こなすなら、同じ色相を変化させて重ねたトーン・オン・トーンで。10年後も変わらず愛用しているに違いない、スタンダード性を秘めたこの一着との出会いを楽しみたい。
※価格はすべて税込です。
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ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店 TEL:03-5772-5501
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- TEXT :
- 堀 けいこ ライター
- PHOTO :
- 島本一男(BAARL)
- STYLIST :
- 河又雅俊