大人のスタイルを今も伝え続けるクラシックなドレスシャツ。どんなに時代が変わろうとも本流のシャツには紳士の哲学がにじむのだ。

巧みな技と伝統のスタイルを継承し、王道を貫く正統的なドレスシャツ

左/バルバのシャツ(伊勢丹新宿店〈バルバ〉) 右/アンティカ カミチェリア ロンバルディのシャツ(日本橋三越本店〈アンティカ カミチェリア ロンバルディ〉)
左/バルバのシャツ(伊勢丹新宿店〈バルバ〉) 右/アンティカ カミチェリア ロンバルディのシャツ(日本橋三越本店〈アンティカ カミチェリア ロンバルディ〉)

左/首を包み込むような柔らかい芯地を使ったタブカラー。今季、タブカラーはドレスシャツの注目の襟型である。淡い生成りのハケ目の生地は、ブラウン系のコットンスーツと抜群の組み合わせになる。もちろん、胸ポケットのない正統派だ。

右/数多あるナポリのシャツブランドのなかでも、徹底的に手縫いを施し、美しく仕立て上げたシャツである。リネン×コットン生地は、極薄のポプリンのような繊細な感触が絶品。柔らかい芯地を使ったワイドカラーは、実にドレッシーだ。

パリ名門の変わらぬ美学を宿した、エレガントな作り

シャルべのシャツ(日本橋三越本店〈シャルべ〉)
シャルべのシャツ(日本橋三越本店〈シャルべ〉)

シャツを通して、パリの紳士に永遠のエレガンスを伝えるのがシャルベだ。体に沿った美しい曲線のカッティングや、寸分たがわず体に寄り添う襟回りの作り。まさに、紳士のクラシックスタイルを知り尽くしたドレスシャツである。

世界の紳士たちを魅了する既製ドレスシャツの最高峰

フライのシャツ(バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター〈フライ〉)
フライのシャツ(バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター〈フライ〉)

イタリア屈指のシャツの名門。ブランドの象徴となるワイドカラーは、多くの紳士たちを虜にしてきた、流れるような曲線が白眉。台襟4.5cmは、首元を印象付ける高めの設定。コットンのブルー無地が今新鮮だ。

細かく巧みなステッチで気品も際立つ、くつろぎの一枚

ボローニャに本拠を構えるシャツ専門のブランド。柔らかい芯地のオープンカラーは、往年の紳士のリゾートスタイルを思い起こさせる。リラックスしたデザインながらも、決して気品を忘れないドレッシーさがもち味となっている。
マロルのシャツ(レガーレ〈マロル〉)

ボローニャに本拠を構えるシャツ専門のブランド。柔らかい芯地のオープンカラーは、往年の紳士のリゾートスタイルを思い起こさせる。リラックスしたデザインながらも、決して気品を忘れないドレッシーさがもち味となっている。

<出典>
MEN'S Precious春号「この服とスタイルで生きていく!」
【内容紹介】竹野内 豊/この服とスタイルで 生きていく!/「変える」シャツ「、変えない」シャツ/「グレージュ」カジュアル/21世紀の「真名品」/ラグジュアリー・カー&ウォッチ/紳士の名品肌
2021年3月4日発売 ¥1,230(税込)

メンズプレシャス2021年春号の詳細はこちら

この記事の執筆者
TEXT :
MEN'S Precious編集部 
BY :
MEN'S Precious2021年春号より
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PHOTO :
小池紀行(パイルドライバー)
STYLIST :
四方章敬
EDIT :
矢部克已(UFFIZI MEDIA)
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