紳士も満足する仕立てや細部の作り込み、上質な素材を使った、ゆったりとしたシルエットが、新しいドレスシャツの注目すべきトレンドである。

くつろいだ印象に上質感を残した、カジュアルなドレスシャツ

左/カンタータのシャツ(伊勢丹新宿店〈カンタータ〉) 右/カモシタ ユナイテッドアローズのシャツ(伊勢丹新宿店〈カモシタ ユナイテッドアローズ〉)
左/カンタータのシャツ(伊勢丹新宿店〈カンタータ〉) 右/カモシタ ユナイテッドアローズのシャツ(伊勢丹新宿店〈カモシタ ユナイテッドアローズ〉)

左/バンドカラーのプルオーバー、大きな肩回りのロングシルエットは、今季、カジュアルな風合いのドレスシャツの代表だ。シルクのようになめらかな質感でも、しっかりとコシを備えた生地は、大人の洒落者も楽しめる。細かいステッチの技も見事!

右/極薄のコットン素材を使い、優雅なドレープが楽しめる。シャツの前身頃に一枚生地を当てた大きなイカ胸が象徴的なデザインになっている。ウエスタンシャツのようなヨークの形状など、見せどころが満載。

ドレスが得意なブランドもカジュアルなデザインで勝負

バグッタのシャツ(トレメッツォ〈バグッタ〉)
バグッタのシャツ(トレメッツォ〈バグッタ〉)

イタリアを代表するシャツブランドのバグッタも、ドレス感を生かしながらカジュアルなシャツを多彩に展開。バンドカラーのプルオーバーは軽快感があり、大きめの肩回りが特徴だ。袖をまくり上げたときに支えるストラップもデザインする。

仕立てのギミックが巧み、日本の注目ブランド登場

ラファーボラのシャツ(伊勢丹新宿店〈ラファーボラ〉)
ラファーボラのシャツ(伊勢丹新宿店〈ラファーボラ〉)

プルオーバーに見える打ち合わせや、前身頃に対して後見頃の長いパターンなど、ドレスシャツの風合いに、巧みなギミックを施す。厚みのある白蝶貝のボタンや幅のあるカフにも、アイキャッチを盛り込み、大人好みのシャツに仕上げる。

しなやかなロングポイントのボタンダウン仕様も狙い目

ヴァナコーレのシャツ(伊勢丹新宿店〈ヴァナコーレ〉)

ナポリのシャツブランドのなかでも、いち早くトレンドを取り入れるのが上手なヴァナコーレ。淡いブルーが印象的なロンドンストライプに、ロングポイントのボタンダウン仕様は懐かしさが漂うデザインだ。ギャザーの袖付けが実に粋。

<出典>
MEN'S Precious春号「この服とスタイルで生きていく!」
【内容紹介】竹野内 豊/この服とスタイルで 生きていく!/「変える」シャツ「、変えない」シャツ/「グレージュ」カジュアル/21世紀の「真名品」/ラグジュアリー・カー&ウォッチ/紳士の名品肌
2021年3月4日発売 ¥1,230(税込)

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この記事の執筆者
TEXT :
MEN'S Precious編集部 
BY :
MEN'S Precious2021年春号より
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PHOTO :
小池紀行(パイルドライバー)
STYLIST :
四方章敬
EDIT :
矢部克已(UFFIZI MEDIA)
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