ヨット好きで知られているデザイナー、ジョルジオ・アルマーニ氏と、世界でも有数のヨットメーカー「イタリアン・シーグループ」と共同で、全長72メートルの大型モーターヨット「Admiral(提督)」のデザイン、設計を行うことを発表した。2020年家具やインテリア用品を扱う「アルマーニ / カーザ」が20周年を迎え、この経験値がヨットのインテリアにも多数取り入れられ、アルマーニ氏の世界観と想いがより強く表現される空間となる。
2024年完成予定の大型モーターヨット「Admiral」
また、これまでドバイや、ミラノで培ったアルマーニ ホテルの最高級のホスピタリティ、そして大手デベロッパーと数々の高級マンションプロジェクトを成功へ築いてきたアルマーニ氏にとって、今回のイタリアン・シーグループとの大型ヨット建造共同プロジェクトは、自然な流れであり「Admiral(提督)」の完成は、今から注目されている。
ジョルジオ・アルマーニ氏とヨットの関係
毎年夏になると、休暇をヨットで過ごすジョルジオ・アルマーニ氏の姿が地元のタブロイド紙を飾るほどアルマーニ氏にとってヨットは大切な生活の一部であり、自らが所有する2隻のヨットのうち1隻は、母親の名にちなみ「Mariù(マリウ)」と名付けられている。2003年に完成したこのヨットは全長50メートルの大型船だ。
チーク材の広い床板、オーク材の羽目板、開放的なサルーンという豪華な造りに、ミニマルに仕上げられた客室のインテリアがアルマーニ氏の美学を感じさせる仕様になっている。
そして、2隻目のヨット「Maìn(マイン=海)」は、一見黒に見間違うようなダークグリーンの塗装が施されていて、全長65メートルを誇り、船内のインテリアはもちろん、乗組員のオリジナルユニフォームなど、すべてアルマーニ氏自らデザインするという徹底した美学を貫いてカスタマイズされている。長期休暇の際は、このお気に入りのヨットでパンテッレリーア島などを訪れ、ヴァカンスを楽しんでいるそうだ。
われわれが思い描く「ラグジュアリーな世界」をもっともよく体現しているのがヨットの世界だろう。プライベートな空間はもちろんだが、ホテルとは違い、海上を自由に移動できる空間は男のロマンでもある。アルマーニ氏がてがける3隻目のヨット「Admiral(提督)」の完成に注目したい。
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- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
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