もうすっかり冬の気配を感じるこの季節。いよいよコートやニットが着こなしの主役となり、着膨れが心配…という方も多いのではないでしょうか。そこで、まずおさえておきたいのは、すっきりとしたシルエット。かっこよくて女性らしい、大人のおしゃれを楽しむためには、縦長シルエットの「ロング&リーン」を取り入れてみましょう。
エレガントな女性らしさがかなう「ロング&リーン」
すっとした優雅な女性らしさを導く、「ロング&リーン」のシルエット。成功の秘訣は、いかに軽やかに、すっきりと見せるかにかかっています。ベースとなるロング丈のコートやボトムは、しなやかに揺れる、軽やかな素材のものを選ぶことが鉄則。さらに、「ニュアンスのあるIライン」をイメージして細身にまとめ、装いすべてをワントーンで統一。このポイントさえおさえておけば、「ロング丈はバランスが悪く見えるかも…」という心配は無用です!
■1:すっきりとしたワントーンが導く、すらりと優雅なシルエット
表と裏で異なるチェック地のダブルフェースのコートを主役に、小物までモノトーンで統一。インナーとボトムも同系色にすることで、すらりとした印象がさらに際立ちます。洋服に分量感があるため、足元が華奢なピンヒールだと不安定な印象に。チャンキーヒールなど存在感のある靴を選び、足元にもボリュームをもたせましょう!
■2:歩くたびに揺れる縦長シルエットで、さりげない仕草までエレガントに
かっこいい女らしさを導くのは、贅沢な分量感かつ軽やかなロングコート。太すぎないワイドパンツを合わせ、しなやかにたゆたうような縦長シルエットをつくったら、理想の「ロング&リーン」シルエットの完成です。
■3:膨張しがちな淡色こそ、軽やかな素材を重ねて女性らしく…
ふわりとした着心地のダブルフェースのカシミアコートは、ベージュと白のリバーシブル。上質な素材のもつ軽やかさと配色が、「ロング&リーン」を成功へと導きます。合わせる小物はやや濃いめのトーンにし、全体の印象を引き締めて。
■4:小柄でも失敗しない、ロングコート+細身パンツの組み合わせ
縦長シルエットをつくる「ロング&リーン」は、アウターから取り入れるのがスムーズです。そこで、長め丈でありながら、前ボタンを留めるとすっきり映る絶妙シルエットのコートを主役に。「ワイドパンツを合わせるにはバランスに不安が…」という小柄な方は、こちらのように、まずは細身のパンツを合わせてみましょう。
■5:マキシ丈コートを主役に、ボトムはすっきりと見せて軽快な印象に
クチュール的な美しさをたたえた、ピンクベージュの細身シルエットのコートを主役に。インナー&ボトムは同色系にまとめ、ロングスカートのタイトシルエットでIラインに仕上げます。
■6:ネイビー系アイテムを重ね、縦長シルエットにニュアンスをプラス
ブランケット風素材のロングジレ、ニットワンピース、カシミアストール…と、異なる素材のネイビーをレイヤード。存在感のあるストールをはじめ、一見シンプルなワントーンながら、表情豊かな着こなしに。
■7:Aラインのロングジレで、オールブラックの着こなしにもインパクトを!
艶のある上質なウール素材のロングジレは、控えめなAラインのシルエット。黒のニットとスカートというオーソドックスな着こなしにも、ハッとさせるようなインパクトを与えてくれます。首元にはロングネックレスを合わせ、縦長ラインをさらに強調して!
縦長シルエットが優雅で女性らしい、「ロング&リーン」の7つの着こなし、いかがでしたでしょうか? 秋冬ならではのロング丈アイテムも、軽やかな素材のものを選び、ワントーンでまとめるだけでこんなにもエレガントに! 本格的な冬の到来を前に、ぜひ着こなしの参考にしてみてください。
- PHOTO :
- 水田 学(NOSTY/人物)、宗髙聡子(パイルドライバー/静物)
- STYLIST :
- 戸野塚かおる
- HAIR MAKE :
- 野田智子
- MODEL :
- 高橋里奈(Precious専属)
- EDIT&WRITING :
- 川村有布子
- RECONSTRUCT :
- 難波寛彦