ケネディ大統領が使用し、有名になった「PP-501 / 503 ザ・チェア」をはじめ、世界で最も売れた椅子と称される「CH-24 Yチェア」など、数々の名チェアを生み出したデンマークの家具デザイナーであるハンス・J・ウェグナー。1955年に誕生した「PP502 スウィベルチェア」のチーク材特別仕様が数量限定で販売された。

人間工学に基づいた、木から生まれる美しき流線型

家具デザイナーだけでなく、木工職人でもあったハンス・J・ウェグナー。木を知悉し、木の扱いにこだわり、木の魅力を引き出したデザインの家具を数多く生み出している。その中でも、木から生まれる曲線の美しさを感じられるのが、こちらの「PP502 スウィベルチェア」だ。

「PP502 スウィヴェルチェア チーク材モデル」¥2,948,000※2脚限定発売
「PP502 スウィヴェルチェア チーク材モデル」¥2,948,000 ※2脚限定発売、税込

1955年に誕生した「PP502 スウィベルチェア」は、ウェグナーの「PP571 アーキテクツデスク」を購入した医者からの「このデスクに合うチェアがほしい」との依頼がきっかけにより誕生した。

「PP571 アーキテクツデスク」と「PP502 スウィベルチェア」
「PP571 アーキテクツデスク」と「PP502 スウィベルチェア」

1950年代は、全世界的に人間工学を考慮したチェアが主流になった時代。「PP502 スウィベルチェア」も人間工学を意識してデザインされ、木からなる背もたれとアームは身体へ抜群にフィットする美しい流線形を描いている。

「PP502 スウィベルチェア」の背もたれ
「PP502 スウィベルチェア」の背もたれ

木材のみならず、「PP571 アーキテクツデスク」と同様のスチールの素材を使用し、温かみのある木と無機質なスチールとの絶妙なマッチングもまた美しい。

通常はオーク材、アッシュ材、チェリー材の3種のみの展開だが、東京・銀座の「ダンスク ムーベル ギャラリー」で限定発売されているのは、チーク材で製作された特別仕様だ。

じつはスチールと木の融合から生まれたウェグナーの家具は、滅多に見かけることがない。そういう意味でも「PP502 スウィヴェルチェア チーク材モデル」は特別な存在といえよう。この圧倒的な「美」を放つ1脚を自宅で使うことを想像したらたまらなく欲しくなるはずだ。

問い合わせ先

※「PP502 スウィヴェルチェア チーク材モデル」の展示状況については店舗までお問い合わせください。
※新型コロナウイルスによる緊急事態宣言下では一部情報が変更となる可能性があります。詳細は公式HPなどでご確認ください。 

この記事の執筆者
フリーランスのライター・エディターとして10年以上に渡って女性誌を中心に活躍。MEN'S Preciousでは女性ならではの視点で現代紳士に必要なライフスタイルや、アイテムを提案する。
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