イタリア靴の「良心」と評すべきブランド「エンツォ ボナフェ」。今なお手製靴に極めて近い伝統的靴作りを貫き、その品質はローマ教皇も認めたほどである。そんな同社には、『ケーリー・グラント』と名付けられた密かな名作シリーズがある。由来はもちろん同名のハリウッド俳優で、彼が身につけていた短丈のサイドゴアブーツをモチーフとして生まれたものだ。

味わい深いヴィンテージ調のかすれた表情がもち味

「エンツォ ボナフェ」のサイドゴアブーツ

名品データ ●モデル名:『ケーリー・グラント3』 ●サイズ展開:5~10 ●素材:牛革 ●国:イタリア  ●備考:一般的なサイドゴアブーツよりも丈の短いデザイン。先代のモデル(写真下)を引き継ぎ、2018年に誕生したやや丸みのあるエッグトウが絶妙だ。高さ2.5cmのヒールで、オーソドックスなブーツスタイルを完成。アンティーク調の革の質感が、もうひとつの魅力となる。
名品データ ●モデル名:『ケーリー・グラント3』 ●サイズ展開:5~10 ●素材:牛革 ●国:イタリア  ●備考:一般的なサイドゴアブーツよりも丈の短いデザイン。先代のモデル(写真下)を引き継ぎ、2018年に誕生したやや丸みのあるエッグトウが絶妙だ。高さ2.5cmのヒールで、オーソドックスなブーツスタイルを完成。アンティーク調の革の質感が、もうひとつの魅力となる。
₂₀₀₀年に誕生したブーツがこの『ケーリー・グラント』。ややスクエアトウで、ヒールの高さ₃.₅㎝は当時をしのばせるが、今人気復活。
2000年に誕生したブーツがこの『ケーリー・グラント』。ややスクエアトウで、ヒールの高さ3.5cmは当時をしのばせるが、今人気復活。

足を入れてみると、短丈の軽快感がなんとも小気味よく、まるでローファーのような気楽さで脱ぎ履きできる。素朴で力強い表情も独特の魅力を放ち、今の時代の気分に照らし合わせてもぴったりとはまる一足だ。イタリアン・クラシックを実直に貫く同ブランドのフィルターで作られた、ハリウッドスタイルのブーツ。国境をこえた化学反応が刺激的だ。

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MEN'S Precious編集部 
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MEN'S Precious2021年春号より
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PHOTO :
戸田嘉昭・小池紀行(パイルドライバー/静物)
STYLIST :
石川英治(tablerockstudio)
EDIT&WRITING :
矢部克已(UFFIZI MEDIA)