潮目を迎えた時代に合わせて、大人が楽しむ新たな夏靴として彗星のごとく登場した「スポーティサンダル」。軽やかさや心地よさが優先され、ルールに縛られないおしゃれへと気持ちが向かった今だからこそ、「スポーティサンダル」がもつ躍動感が、装いのスパイスとして不可欠なのです。

雑誌『Precious』7月号の「『スポーティサンダル』でエレガンスを一歩先に進める」で、時代の移り変わりに合わせて登場した新星から、大人が楽しめる品格やモード感を備えた一足までを特集。

今季は、スニーカーのようなハイテクな機能を搭載したタイプから、上質素材のストラップデザイン、甲の幅が広いスライダー型まで大人が楽しめる品格を備えた「スポーティサンダル」が続々と登場しています。

華奢なサンダルがもつ繊細さに慣れ親しんだプレシャス世代でも、苦手意識をもつ必要はありません。今という時代のムードを的確にとらえ、トレンドに柔軟な感受性をもつことで、むしろ知性が光るスタイルが完成するのです。華麗なる進化を遂げた、「スポーティサンダル」を手に入れて、エレガンスを軽やかに更新しましょう。

今回は、今季続々と登場した「スポーティサンダル」たちをご紹介します。

旬のモード感が着こなしにアクティブな印象に授ける「スポーティサンダル」たち

◇HERMÈS

サンダル_1,サングラス_1,時計_1
靴¥95,700・バングル¥102,300(エルメスジャポン)、サングラス¥47,520(ルックスオティカジャパン〈オリバーピープルズ〉)、時計¥2,123,000(ソーウインド ジャパン〈ジラール・ペルゴ〉)

旬のスポーティ感と大人にふさわしいリッチ感を併せもつ「エルメス」の白サンダルは、まさに理想の一足。上質なカーフレザーで象られた、印象的な「H」のカットワークが、足元に品格というアクセントを添えてくれる。クールなアルミニウムの『コリエ・ド・シアン』ブレスレットやブラックフェースの時計を合わせて、都会の街で映える、辛口な着こなしを目指したい。

ボリューム感が今どきの「ハイテクサンダル」

ボリューム感のあるソールや、大胆に甲をホールドする機能的なデザインが特徴の「ハイテクサンダル」。今までにない力強いフォルムで、一気にモードな印象へと導くパワフルなポテンシャルにも注目!

サンダル_2
左/サンダル¥125,400(クリスチャン ディオール〈ディオール〉)、右/サンダル¥92,400(バレンシアガ)

◇Dior

アイコニックな絵柄「トワル ドゥ ジュイ」をプリントし、グログランリボンでトリミングしたハイセンスな一足は、スポーティでありながら、華やかな印象も宿る。通気性のいいネオプレン素材のアッパーや、弾力性のあるEVA素材のソールが、快適な履き心地を約束。シューレースの色はネイビーのほかに白に替えることも可能で、アレンジを楽しむことも。

◇Balenciaga

ボリュームのあるフォルムで人気を集めたスニーカー『トラック』から派生した一足は、ロゴエンボス入りのベルクロクロージャーやパーツをレイヤードした、ダイナミックな甲デザインが特徴的。グレーの濃淡ならば、冒険的なデザインでも取り入れやすく、カジュアルスタイルにモード感をもたらしてくれる。フェミニンなアイテムのハズシとしても活躍すること必至。

すっきりとした印象の「機能派フラット」

手持ちのベーシックスタイルにもすんなり溶け込み、気負うことなく「スポーティサンダル」を楽しみたいなら、スライダータイプやスマートなデザインを選ぶのがおすすめ。

サンダル_3
1.¥86,900(フェラガモ・ジャパン〈サルヴァトーレ フェラガモ〉)、2.¥42,900(マルジェラ ジャパン〈メゾン マルジェラ〉)、3.¥45,100(ボッテガ・ヴェネタ ジャパン)、4.¥66,000(JIMMY CHOO)、5.¥67,100(ルイ・ヴィトン)

◇1:Salvatore Ferragamo

清涼感のある配色と抜群のホールド感が魅力

涼やかなブルーのカーフレザーとブラックストラップのバイカラー使いが、メリハリを生む。サイドには「ガンチーニ」のモチーフも施されて。金具部分にはサステイナブルな素材を使用。

◇2:Maison Margiela

スプリットトウでルールに縛られないおしゃれを

ブランドのアイコンでもある『タビ』シリーズから今季新たに誕生したラバーサンダル。トウがふたつに分かれた独創的なフォルムと、アッパー部分にエンボスで施されたナンバリングタグが、個性を発揮。

◇3:Bottega Veneta

マトラッセ柄のエンボスとパキッとした白が旬を運ぶ

シンプルなスライダータイプは、この夏のワンマイルシューズとしても重宝。高周波エンボス加工で施したマトラッセ柄が、さりげなくアクセントに。ソールにはシグネチャーの「イントレチャート」がデザインされて。

◇4:Jimmy Choo

華麗なビジューが輝く才色兼備な一足

しっとりとしたラムレザーに、イニシャルをモチーフにしたクリスタルバックルが輝く優美な一足。インソールには通気性がよく、足への衝撃も和らげてくれる「オーソライト」社のフォームを使用した優れもの。

◇5:Louis Vitton

伝統的な「モノグラム」にエレガンスが香る

「モノグラム・キャンバス」さながらの風合いに仕上げた、ラバーのフロントストラップは迫力たっぷりで、カジュアルスタイルに自信をもたらす。光沢のあるウォータープルーフのラバーを使用しているため、耐久性に優れているのも魅力。

※掲載商品の価格は、すべて税込みです。

問い合わせ先

PHOTO :
黒沼 諭(aosora/人物)、戸田嘉昭・小池紀行・新垣隆太(パイルドライバー/静物)
STYLIST :
大西真理子
HAIR MAKE :
川原文洋(UM)
MODEL :
黒田エイミ
EDIT&WRITING :
川口夏希、喜多容子(Precious)