自由に、肩肘張らずに、好きなネタを好きなだけ…。今、鮨がおもしろい!『Precious』7月号では、「多様化する『鮨』が楽しい!」と題して、住宅街の一角にあって個室も完備、ドリンクとのペアリングや、程よい価格で本格鮨を好きなように楽しめる、などのこだわりをもつ鮨店に注目。

フードジャーナリスト 森脇慶子さんとともに、「気兼ねない日常使い」が叶う2021年の名店をご紹介しています。「あぁ、おいしいお鮨が食べたい」。そう思ったときに気軽に行けるお気に入りの一軒、見つけませんか?

森脇 慶子さん
フードジャーナリスト
(もりわき・けいこ) 料理専門誌から女性誌まで、幅広く活躍するフードジャーナリスト。著書に『フランスで料理修業』『行列レストランのまかないレシピ』など。『東京最高のレストラン』採点者のひとり。

[東京・奥渋谷] すし光琳  

明朗会計、好きなものを好きなだけ! 極上のネタと確かな技術でもてなす「おこのみ鮨」

寿司_1,東京_1,レストラン_1

店に入ると目に飛び込んでくるのは黒板に書かれたお品書き。季節の一品料理に、40種を超える鮨ダネ。今日は何を食べようか、見ているだけで心躍ります。

「テーブルに置いたメニューを見るときはうつむくけれど、黒板のメニューは見上げるでしょう? 上を向いて、目をキラキラさせながらあれこれ悩む、楽しそうなお客さんの姿を見るのが好きなんです」と店主の新田真治さん。

「修業時代、お客さんが緊張しているような高級店の雰囲気が合わなくて。自分で店をもつなら、女性がひとりでも気軽に入れる、明るくて楽しい雰囲気で、好きなものを好きな順で好きなように楽しめて、いくらになるのか会計時にドキドキしない(笑)。そんな店にしたいと思っていました。もちろんネタと味は一流で、というのがベースです」 

今年4月にオープンしたこちらは、2017年にオープンし、またたく間に人気店となった「すし宗達」の3号店。「おいしくて気軽な『おこのみ』スタイルを追求。等身大で鮨を楽しめる、まさに新潮流の筆頭店です」(森脇さん)

すし光琳の店主

北海道出身、元アマチュアボクサーの新田さん、大好きな鮨をたらふく食べられるだろうからと、鮨職人の道へ。町鮨や日本料理店を経て独立。「古きよき時代の町鮨の雰囲気が好き」というだけあって、明るく気持ちのいい店内。

寿司_2,東京_2,レストラン_2

毛ガニ(1杯¥4,800)、真フグの白子焼き(¥1,280)で軽く日本酒を楽しみながら、イワシ(¥280)、白イカ(¥380)、赤身(¥380)を1貫ずつ。そのまま握りを堪能してもよし、つまみを追加してもよし。

すし光琳のにぎり寿司

繊細な包丁仕事が光るイワシ。米は産地にこだわらず、そのときおいしいものを使用。シャリは7年寝かせたコクのある赤酢と、白酢のブレンド。酢も塩も控えめなバランスのいい酢飯。ネタによって隠し包丁を入れ、シャリとネタの一体感をもたせている。

 

※営業日や営業時間に変更の可能性があるため、お出かけの際は最新情報をご確認ください。
/////////////////////////////////////////////////
※新型コロナウイルスによる緊急事態宣言下では一部情報が変更となる可能性があります。公式HPなどでご確認ください。
//////////////////////////////////////////////////

問い合わせ先

  • すし光琳 
  • 営業時間/15:00~20:00(料理L.O.19:00)、
    定休日/無休 
    メニュー/握り コハダ¥280、赤身¥380など 
    要予約(最新情報はインスタグラム @sushi_kourin 参照)
    住所/東京都渋谷区神山町11-10 梅澤ビルB1
  • TEL:03-6407-9516

 

 

PHOTO :
篠原宏明、長谷川 潤
EDIT&WRITING :
田中美保、佐藤友貴絵(Precious)