1970年代にミラノのファッション界に登場し、女性の装いに大きな影響を与えたデザイナーのジョルジオ・アルマーニが、2021年7月11日(日)で、87歳の誕生日を迎えました。
1981年にエンポリオ・アルマーニ、2000年にアルマーニカーザとアルマーニコスメティック、2002年にアルマーニ ドルチ、2009年にアルマーニ ホテルをスタート。ブランド誕生から40年を経るなか、洋服に加え、家具やリゾートホテルなどさまざまな新しいライフスタイルを手掛けています。
今なお現役で精力的に活躍の場を広げている、イタリアを代表するファッションデザイナーへ、たくさんのリスペクトとお祝いを込めてスペシャルクイズを出題します!
87歳のお誕生日おめでとう!アルマーニ・スペシャルクイズ【日本との関わり編】
Q:また安全に旅に出かけられるようになったら、日本で行きたい場所は?
A:まずは東京。
「東京は訪れるたびに私に驚きを与えてくれるので、まずは東京です。伝統的な着物を着た女性を、東京の近代的な街並みの中に見たことは、今でも忘れられません。日本にはたくさんの風習や習慣があり、私はそういった事も、とても魅力的だと思います。1月に、ビジネスマンが幸運のお守りを着た福笹と呼ばれる装飾された竹の枝を買う習慣についての話を聞いた時は、とても感動したものです。街をただ歩ているだけで、東京は私の五感を刺激してくれます」
Q:東京で好きな場所は?
A:森美術館、浅草寺、原宿、六本木。
「また東京の美術館を訪れたいとも思います。森美術館など近代的な建築も好きですし、逆に浅草寺のような古い建築も大好きです。ストリートカルチャーとしては、原宿の賑わいもいいですね。カルチャー色豊かな六本木もアジアの大都市といった雰囲気で楽しいです」
Q:今まで食べたなかで最高だったのはどこの日本食?
A:新宿の小さな路地にあるレストラン。
「新宿の小さな路地にあるレストランを探索して、今まで食べた中で最高の日本食を食べました。それぞれ数人しか着席しない小さな飲食店が立ち並ぶこれらの小さな通りは、全く気取っていなくて、しかしすべての食べ物が最高でした。寿司職人に目の前で寿司を握っていただいたこともありますが、まるでアーティストが仕事をしているのを見ているようでした」
Q:『Precious』の読者から人気の「アルマーニ」。その理由は?
A:東京と共通点の多いミラノの空気を感じさせるから。
「不思議なことですが、東京を訪れると、ファッションに関しては、ミラノの人々の着こなしと共通点が非常に多いことにいつも驚かされます。
ミラノの人たちのように、東京の人たちは自分たちの外見を非常によく理解していて、自身に似合うものをピックアップすることが得意です。確かに、2つの都市で着ているもののニュアンスには違いがありますが、基本的に東京に住んでいる人は、ミラノの人と同じように、身なりがよく、優雅さを大切にしています。
若い世代の人たちはミラノのそうした世代よりももっとファッションに冒険と遊びを求めているように感じますが、年齢を重ねていくにつれてよりシンプルな、より上質なものを選ぶように大きく変化をしていっているように感じました。
『Precious』の読者の人たちはまさに、そうした、優雅さを大切にする人たちだと思いますが、それゆえに、東京と共通点の多いミラノの空気を感じさせる私のブランドを好きでいてくれるのかもしれません」
100歳まで、いえ、もっと!? これからも末長く現役を続け、素晴らしいクリエーションを世に送り出してほしい、唯一無二の存在であるジョルジオ・アルマーニについて、4日間に渡りスペシャルクイズをお届けしました。87歳、おめでとうございます!
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- Getty Images(1枚目)
- WRITING :
- 神田朝子