コロナ禍を経て、改めてベーシックなものの価値が再認識されている昨今。少し前に流行した「ノームコア」とはまた違った視点から、飽きのこないオーソドックスなTシャツやブルーデニムなどが注目されている。そんな時代のムードに応えるような、「白いTシャツのような香り」を標榜する新しいパフューム・ブランドが登場した。
フランスの新しい香り、「OBVIOUS(オブヴィアス)」が日本上陸
フランス発の「OBVIOUS」は、「明白な」というその語義が示す通り、シンプルなボトルデザインと、そこに大きく配されたブランドロゴが印象的。フランスのフレグランスメゾン「L’Artisan Parfumeur(ラルチザンパフューム)」を経て、パリにてインディー&ニッチフレグランスを扱うパフュームバー(ブティック)「リキッド」を運営するダヴィッド・フロサール氏が2020年にローンチしたブランドである。
ナチュラルでエフォートレスな姿勢が支持される現況に呼応するような、クリーンかつユニセックスな魅力があるオードパルファン。そのバリエーションは、爽やかな木々を思わせる「UN BOIS(アン ボワ)」、フローラルで甘美な「UN MUSC(アン ムスク)」、エキゾチックな印象の「UNE VANILLE(ユヌ ヴァニーユ)」、ピンクカラーを想起させる「UNE ROSE(ユヌ ローズ)」、イノセントな雰囲気を感じさせる「UNE FLEUR D’ORANGER(ユヌ フルールドランジェ)」、解放感ある「UN PATCHOULI(アン パチョリ)」、フレッシュかつ上品な「UN POIVRE(アン ポワブル)」の全7種類。コルク製のボトルキャップが端的に表現しているように、カジュアルながらも、どこかクラシックな印象を感じさせる香りが展開されている。
トップノートにイタリア産ベルガモットとアジア産ブラックペッパーエッセンス、ミドルノートにアンブロクサンとバージニア産シダーウッドエッセンス、ベースノートにインド産パピルスウッド、マレーシア産ガージャンバームエッセンスとハイチ産ペチバーエッセンスを使用。
トップノートにイタリア産ベルガモットエッセンスとマダガスカル産ジンジャーエッセンス、ミドルノートにインド産アミリスエッセンス、ハイチ産ペチバーエッセンスとイラン産ガルバナムエッセンス、ベースノートにグロバライド、ヘルヴェトライド、アンブレッドリドとムスセノン(ムスク)を使用。
トップノートにベネズエラ産トンカビーンアブソリュート、ミドルノートにマダガスカル産ブラックバニラアブソリュート、ベースノートにグロバライドとムスセノンを使用。
トップノートにイタリア産ベルガモットエッセンス、フロリダ産グレープフルーツエッセンスとメキシコ産イエロータンジェリンエッセンス、ミドルノートにブルガリア産ローズアルコールとエジプト産ゼラニウムエッセンス、ベースノートにインド産ピンクペッパーエクストラクトとインド産カルダモンエッセンスを使用。
トップノートにキプロス産マンドラエッセンス、イタリア産ベルガモットエッセンス、スペイン産オレンジビガラードエッセンスとスペイン産スウィートオレンジエッセンス、ベースノートにパラグアイ産プチグレンエッセンス、プチグレンレモンツリーエッセンスとチュニジア産ネロリエッセンス、ベースノートにマダカスカル産ジンジャーエッセンスとチュニジア産オレンジブロッサムアブソリュートを使用。
トップノートにベネズエラ産トンカビーンアブソリュート、ミドルノートにインドネシア産ピュアパチョリエッセンス、バージニア産シダーウッドエッセンスとオーストラリア産サンダルウッドエッセンス、ベースノートにペルー産トルーバルサムとモロッコ産ケードウッドエッセンスを使用。
トップノートにインド産ブラックペッパーエッセンス、インド産ピックペッパーエクストラクトとフランス産キャラウェイエッセンス、ミドルノートにエジプト産ヴィオレットリーフアブソリュート、マダガスカル産ジンジャーエッセンスとセイロン産シナモンエッセンス、ベースノートにインド産アミリスエッセンスとハイチ産ペチバーエッセンスを使用。
これからの季節なら、それこそシンプルなホワイトTシャツ&デニムに、この「OBVIOUS」の香りだけをまとうのもいい。どの香りも、活動的なデイタイムと相性が良さそうだ。
または自宅などでリモートワークに臨む際、自身のテンションをシフトするブースターとして、この「OBVIOUS」は有効かもしれない。ともに暮らす香り、そんな表現が似合う、ニューノーマルなパフューム・ブランドだ。
現在東京・白金台の「ビオトープ」と金沢の「フェートンフレグランロングバー」にて先行販売中。7月30日からは「バーニーズニューヨーク」各店と「シジェーム銀座」にて販売を開始する。
問い合わせ先
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
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- WRITING :
- 菅原幸裕