目に映る佇まい、使う時の手触りや音、放つ香り… ラグジュアリーなアプローチでこその「用の美」の奥深さを、変わりゆく時代こそ見つめ直したい。そんな想いから『Precious』8月号では「五感で慈しむ『暮らしの名品』」と題して、日々を彩る名品を特集しています。
家で過ごす時間を慈しむようになり、2度目の夏を迎えました。暮らしを彩る名品と、その向き合い方までアップデートする…そんな絶好の機会ととらえてみませんか? ナビゲーターは松浦弥太郎さん。名品との対話を尊ぶことで生まれる、真の豊かな暮らしへ―。
今回のテーマは「愛おしむ」。松浦さんも心から愛おしいと感じる「Steiff(シュタイフ)」のテディベアをご紹介します。
「Steiff(シュタイフ)」のテディベア
1880年「子供には最良のものこそふさわしい」をモットーにドイツで創業したシュタイフ。写真の2体は環境問題に配慮した新シリーズ『テディーズ フォー トゥモロー』。ボディ素材にはヘンプ、リネンなどの天然資源を、詰め物には木毛を使っている。
「何も言わずに見守り、寄り添ってくれる」( 松浦弥太郎)
「辛いことがあってずっと我慢が続いているとき、なぜだか心がどんよりして元気が出ないとき、もの言わぬ物がそばにあるだけで、心が救われることがあります。それがぬいぐるみ、なんていうと子供っぽいでしょうか。
もうこれらで遊ぶことも依存することもないけれど、誰にも見せたことのない弱い自分を、何も言わずに見守り、寄り添ってくれる。そんな存在が僕には必要だし、心から愛おしいと感じるのです。
シュタイフのテディベアは、最高級の素材を使用し、昔から変わらぬ製法と技術で丹念につくられた一流の工芸品。だから幼い印象にならず、風格まで漂わせているのだと思います。
物を『友達』のように愛おしむ。その尊さを、僕は彼ら彼女らから学んだのです」(松浦さん)
※掲載した商品は、すべて税込みです。
問い合わせ先
- ボルサリーノ ジャパン TEL:03-5413-3954
- シュタイフ青山 TEL:03-3404-1880
- PHOTO :
- 本多康司
- STYLIST :
- 来住昌美
- WRITING :
- 本庄真穂
- EDIT&WRITING :
- 兼信実加子、喜多容子(Precious)