選び抜かれた素材を使用し、丁寧に編み上げたニットは、あなたを極上の着心地へと導いてくれる。それほどの逸品をコートやジャケットの内側、防寒のためだけに使用するのは勿体無い。ここで紹介するのは、主役としても使えるラグジュアリー・ニットばかりだ。
FEDELI フェデーリ
絶品素材の風合いで極まるラグジュアリー感
伊達男が集うミラノ・モンテナポレオーネに店を構えるフェデーリ。そのオリジナルニットは繊維のダイヤモンドとも呼ばれるヴィキューナ100%。やわらかさはカシミアを凌駕し、そでを通せばなんともいえぬ優しい温もりに包まれる。ヴィキューナのエレガンスを堪能できるキャメルカラーでベーシックなクルーネック。これこそ、男が求めるべき、極上のニット。
![¥540,000(ヒコ銀座〈フェデーリ〉)](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/9/3/720mw/img_938fb89a1d5c47d73a8eaecfa35bdbfd255763.jpg)
MALO マロ
贅沢素材のニットで感動に包まれたひとときを
リラックス感あふれるニットのデザインといえば、このショールカラーカーディガン。素材はカシミア100%。その風合いは、1972年創業の老舗イタリアブランドだけあって、これぞ極上というにふさわしい。ふんわりとしたやわらかさは絶品カシミアの賜物。真っ白のTシャツにはおる。それだけで感極まる。
![¥320,000(三崎商事〈マロ〉)](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/d/4/720mw/img_d4913534d5d50b2d07b863cc6c8f8423132818.jpg)
KITON キートン
驚愕のやわらかさが最上である証
北イタリアとアイルランドの厳選したカシミアを惜しげもなく使ったニットパーカ。手の込んだケーブル編みが品のよさを醸し出し、ファスナー使いが絶妙なスポーティ感を添える。キートンのアイコンカラーであるレッドのタブもアクセントとして効果的。ジーンズに合わせてラフに着るほどかっこいい。
![¥344,000(キートン)](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/9/f/647mw/img_9f5dd8b770a9d771245c7b964d36ceed39171.jpg)
CRUCIANI クルチアーニ
ベーシックに安住せず、モダンな佇まいを披露
すっきりしたコンパクトなバランスで、オリジナルの幾何学柄を白黒で表現することによって洗練された雰囲気を演出。クルチアーニが見定めたカシミアのクオリティは、凡百のカシミアとは比べようもなく、豊かなふくらみとなって表れている。実際の商品はフードにマーモットのファーが付属。
![¥396,000(クルチアーニ 銀座店)](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/e/6/594mw/img_e61e7ddb60ac38e48cc1796dde51bdc162707.jpg)
RALPH LAUREN PURPLE LABEL
ラルフ ローレン パープル レーベル(右)
TOM FORD
トム フォード(左)
![右/エポーレットやボックスプリーツ入りの4ポケットで、ヴィンテージウエアのテイストを再現。触れた瞬間に格の違いがわかるカシミア×ウールの風合いはさすがラルフ ローレン パープル レーベルだ。エルボーパッチには滑らかなシープスキンを用い、ディテールにも隙が見当たらない。¥214,000(ラルフ ローレン〈ラルフ ローレン パープル レーベル〉)
左/バスケットボタンを採用したリブ編みのショールカラーカーディガンにはどこか素朴さが漂うが、これは一転、モードの佇まいを見せつける。身頃もそでも細く、ニットでありながら研ぎ澄まされたフィッティング。カシミアにウールを混紡した素材で、やわらかさのなかにも芯が通ったような、独特の風合いに仕上がっている。¥300,000(トム フォード ジャパン)](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/8/7/720mw/img_87c93978551d36e3acf2e06310c396a0445388.jpg)
左/バスケットボタンを採用したリブ編みのショールカラーカーディガンにはどこか素朴さが漂うが、これは一転、モードの佇まいを見せつける。身頃もそでも細く、ニットでありながら研ぎ澄まされたフィッティング。カシミアにウールを混紡した素材で、やわらかさのなかにも芯が通ったような、独特の風合いに仕上がっている。¥300,000(トム フォード ジャパン)
※価格はすべて税抜です。※価格は2016年冬号掲載時の情報です。
- TEXT :
- 鷲尾顕司 エディター
- BY :
- MEN'S Precious2016年冬号 紳士を包む極上「ニット」博覧会
- クレジット :
- 撮影/小池紀行(静物/パイルドライバー) スタイリスト/大西陽一 構成/鷲尾顕司