これまでに8枚のアルバムをリリース。国内外で数々のステージに立ち、人気ジャズ・ヴァイオリニストとして確かな歩みを進めてきた牧山純子。彼女のライヴを心待ちにしているファンは多いが、今回のブルーノート東京のステージは、彼女のことをまだよく知らないという人たちにこそ体験して、楽しんで欲しい。と言うのも、繊細なビジュアルを裏切るエネルギッシュなプレイを目撃することができるからだ。
ジャズとクラシックの素晴らしき融合を体感できるラグジュアリーな時間
まずは、そんな彼女のプロフィールを。3歳からピアノを、4歳からヴァイオリンを始め、日本を代表する世界的なヴァイオリ二スト海野義雄らに師事する。武蔵野音楽大学卒業後、フランスに飛んで研鑽を積み、2002年にはアメリカに渡ってバークリー音楽大学に入学。ジャズ・ヴァイオリンを専攻する。
同大学在学中にデイヴィッド・フォスターやスティーヴン・タイラー(エアロスミス)などと共演。2003年の4月にはリサイタルを開催し、上原ひろみと共演。続いて6月にはニューヨークのカーネギーホールにバークリー・ストリングス・オーケストラの一員として出演し、チャーリー・ヘイデン、マイケル・ブレッカー、ケニー・バロンらと共演するなど、多彩なコラボレーションで腕を磨く。
メジャー・デビューは帰国後の2008年。アルバム『ミストラル』をリリース。それ以降は、自身のライヴを全国で展開するだけでなく、他のアーティストのレコーディングやコンサート等にも積極的に参加。ジャズを中心にしながらも、ポップス、クラシックとジャンルを問わず精力的に活動している。
そして今回のブルーノート東京のステージには、スペシャルゲストとしてジョン・健・ヌッツォが登場。2000年にウィーン国立歌劇場で鮮烈なデビューを果たしたテノール歌手で、「天から授けられた」とも称される稀代の歌声で世界を舞台に活躍を続ける鬼才だ。一方、迎える牧山は、2020年4月にリリースしたL.A.録音のアルバム『アレグリア』がエレクトリック・ヴァイオリンを取り入れた意欲作として改めて注目を浴びているところ。
挑戦を続けるトッププレイヤーふたりの共演はまさにラグジュアリー。この夏一番の忘れられないライヴになるにちがいない。
JUNKO MAKIYAMA with special guest JOHN KEN NUZZO
■スケジュール:2021年8月22日(日)
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- TEXT :
- 堀 けいこ ライター