多くの人が着心地のよさをより重視するようになった今。「自分がどう感じるか」という自分軸に立ち戻るとき、心が回帰する先はベーシックの基本である上質な「シャツ」なのではないでしょうか。

リラックス一辺倒から、きちんと感のある端正なものへと気持ちが変わりはじめるなかで、モードな遊び心やフレッシュなエレガンスで多様に進化した今季の「シャツ」が、私たちの心をとらえます。雑誌『Precious』9月号では特集「季節が変わる時、大人は『シャツ』に宿るポリシーを着る」を展開中です。

この特集のなかから、本記事では「フェミニンシャツ」の季節のスライドコーディネートをご紹介します。まだ暑さの残る9月から、アウターが必要な11月まで、季節スライドで「新顔シャツ」を着回すと…。レイヤードテクニックを駆使して展開する実践コーディネートを公開!

季節のスライドコーディネート|Feminine Shirt

シャツ_1
シャツ¥88,000(サン・フレール〈レ・コパン〉)

ドロップショルダーから続く余裕のフォルムは、体を入れると自然なドレープを描いて。

September|グレーデニムのこなれ感が晩夏の黒シャツを優雅に魅せる

シャツ_2,パンツ_1,指輪_1,バッグ_1,靴_1
シャツ¥88,000(サン・フレール〈レ・コパン〉)、パンツ¥73,700(ウールン商会〈ペセリコ〉)、バングル¥794,200・リング[人差し指]¥302,500・[中指]¥770,000(伊勢丹新宿店本館4階=ジュエリー〈レポシ〉)、バッグ¥171,600(JIMMY CHOO)、靴¥102,300(セルジオ ロッシ)

鮮度アップのキモは、ブラックデニムよりも一段明るい、ニュアンスあるグレーを合わせること。そのこなれ感が一枚で着ても十分魅力的なフェミニンシャツを、より軽快に、そして大人の魅力たっぷりに見せてくれる。

シャツはアウトにすることで、裾がふんわりと広がり、涼やかに風が通り抜ける。

October|ブラウス感覚の華のある着こなしでコートを脱いでも注目の的に

シャツ_3,スカート_1,コート_1,バッグ_2,靴_2
シャツ¥88,000(サン・フレール〈レ・コパン〉)、スカート¥31,900(三喜商事〈マレーラ〉)、コート¥173,800(マッキントッシュ青山店〈マッキントッシュ〉)、バッグ¥327,800(ヴァレクストラ・ジャパン)、靴¥137,500(ブルーベル・ジャパン〈マノロ ブラニク〉)

例えばクラシックのコンサートへ。フェミニンなシャツはボウタイのデザインを生かしつつ、ボトムインでブラウス風に見せれば、華やかなシーンにもふさわしい存在感が。

黒×カーキ×ベージュのトリコロール配色が断然おしゃれ。

November|型にはまらないキャリアスタイルをブラック&ホワイトで実現

コート_2,パンツ_2,バッグ_3,靴_3,小物_1
コート¥275,000(サン・フレール〈レ・コパン〉)、シャツ¥88,000(サン・フレール〈レ・コパン〉)、パンツ¥63,800(showroom SESSION〈SAYAKA DAVIS〉)、アルポのグローブ¥20,250/参考価格・ザネラートのバッグ¥143,000(アマン)、靴¥115,500(JIMMY CHOO)

しなやかな黒のシャツに合わせたのは、表は細かい千鳥格子、裏地はブロックチェックのコートジャケット。メリハリの効いた黒と白を全体に散りばめれば、優しさとかっこよさを併せもった新しいキャリアスタイルに。

※掲載した商品は、すべて税込です。

問い合わせ先

PHOTO :
熊澤 透(人物)、佐藤 彩(静物)
STYLIST :
三好 彩
HAIR MAKE :
川原文洋(UM)
MODEL :
竹内友梨
EDIT&WRITING :
小林 綾、竹市莉子(HATSU)、喜多容子・古里典子(Precious)