夏から秋へ移り変わるころは、季節感のない「モノトーン」でコーディネートをまとめるのが安心です。大人らしさもぐっと増すので、今こそ改めて活用しない手はありません。
ご紹介する三人のファッショニスタたちが見せた、無難にならないシックなコーディネート術を解説します。
■1:ペルニーレ・タイスベックは…オフホワイトのパンツがまろやかなニュアンスを加えて
2021年8月11日、コペンハーゲンファッションウィーク中のストリートでキャッチされたスタイリスト、クリエイティブディレクターのペルニーレ・タイスベック。
ぴたっとした黒のリブニットトップスは、深いVネックなので顔周りをシャープに見せることができます。そこにゆとりのある白パンツを合わせ、メリハリシルエットを作りながらリラックス感を演出。オフホワイトを選んだことで、まろやかなニュアンスが加わり上品さも確保しています。
足元に合わせたコンフォートサンダルは、もこもことしたディテールがほんのり秋らしさを醸し、端境期のお洒落にぴったりです。仕上げに端正な黒レザーバッグを添え、白黒コーディネートの完成度をアップ。
■2:ファンダ・クリストファーセンは…さらっと一枚できまるワンピースは素材にこだわる
インテリアブランド『RUBY ATELIER』の創設者、クリエイティブディレクターを務めるファンダ・クリストファーセンは、さらりと一枚で絵になるワンピースを活用していました。
白シャツワンピースは、微光沢感ととろみのある素材を選ぶことで気品溢れる優雅な佇まいへ。デザインそのものはシンプルなので、形の異なるネックレスを三連付けすることで単調さを回避しながら華やぎを上乗せしていました。
クラッチバッグとサンダルは、白に映える黒をセレクト。サンダルのコーンヒールが程よいひねりを加え、お洒落への探究心を満たすことができます。さらにネイルカラーも白でまとめれば、細部まで絵になる大人の白黒コーディネートが完成です。
■3:イルダ・サンドシュトレームは…ロングジレを使って秋へと繋がるお洒落を味わう
こちらも2021年8月11日、コペンハーゲンファッションウィーク中にスタイリスト、ファッションエディターのイルダ・サンドシュトレームをスナップ。
本格的な夏に取り入れるにはやや暑そうで、秋に一枚で着るには難しい印象のロングジレ。ちょうど夏から秋へと移り変わる今のタイミングこそ、一枚で活躍させるチャンスです。レイヤードではなくさらっと素肌にまとうことで、新鮮さを味わえる上に周りと差をつけることができます。黒のロング丈なら、Iラインが強調されてスタイルアップ効果も抜群。そこにグレーワイドパンツを忍ばせ、スタイリッシュさを助長。足元には白のフラットサンダルを迎えることで、ちょうどいい抜け感を手に入れることができます。
服装に悩みやすいこの時季には、是非シーズンレスな「モノトーン」を活用してみてはいかがでしょうか。ご紹介した三人の着こなしを参考に、シックなスタイルを完成させてみてくださいね。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- Getty Images
- EDIT&WRITING :
- 阿部芙美香