『Precious』9月号では、企画「季節が変わる時、大人は『シャツ』に宿るポリシーを着る」を特集。ライフスタイルの変化に伴い、多くの人が着心地のよさをより重視するようになった今、心が回帰する先はベーシックの基本である上質な「シャツ」なのではないでしょうか。
そこで、それぞれのフィールドで輝きを放つ、プレシャスキャリア4人のシャツスタイルを拝見! 今の気分に寄り添う、彼女たちの本命の一枚とは…。
今回は、日本を代表する金融街・兜町に昨年オープンした『K5』内の「HOTEL K5」ディレクターの中川知子さんに、愛用する一枚を教えていただきました。
My Precious Shirt Story : プレシャスキャリアがシャツに託す思い
イタリアの名門シャツファクトリーの一枚。最新技術を用いて高密度で織られた発色豊かなシャツは、アウトにしても着られるデザイン。シャツ¥31,900(トレメッツォ〈バグッタ〉)
「きちんとしたシャツを選ぶ日も、多様な空間と調和する遊び心を意識しています」(中川知子さん)
日本を代表する金融街・兜町に昨年オープンした「K5」の建物は、大正12年、国内初の銀行の別館として西洋をモデルに竣工。実業家の渋沢栄一氏が頭取を務めた歴史的な場所は外観をそのままに、内部のみフルリノベーション。建物には、ホテルのほか選りすぐりの飲食コンテンツが集結し、海外さながらの異国情緒が漂います。
「ここは多様な人々が集まる小規模な複合施設。スタッフの制服もそれぞれで、全体的にカジュアルです。そのなかに私だけ堅い服装でいるとお客様もスタッフも緊張させてしまいそうで(笑)。そのちょうどいいバランスが、シャツ! この空間に合う、遊び心のある色や柄を選ぶようにしています」と語るのは、同ホテルのディレクター、中川知子さん。
日本橋から徒歩圏内という好立地にある「K5」は、ワーケーションで宿泊するビジネスパーソンも多く、特に女性が多いというのも興味深い。
「この空間にはこういうキャラクターがいたほうがいいだろうなと、自分を客観視できるようになったのは、前職の外資系ラグジュアリーホテル。そのときも今のように制服のないポジションでしたが、何を着ればしっくりくるか、自信をもってふるまえるかを真剣に考えました。ここでも、心地よいバランスを日々模索中です」
※掲載した商品は、すべて税込です。
問い合わせ先
- PHOTO :
- MICHIKA MOCHIZUKI
- STYLIST :
- 小林綾
- HAIR MAKE :
- yumi(TETE)
- EDIT&WRITING :
- 兼信実加子