【目次】

プルオーバーとは

プルオーバーとはいわゆる“頭からかぶって着る”衣服を指します。ニットやパーカ、カットソーやチュニック、ワンピースなども、前身頃をボタンなどで開閉しないタイプのものは、広義にプルオーバーに含まれます。

“かぶり”で着ることのできるリラックス感や着やすさが特徴ではありますが、Preciousの世代にはリッチな素材やディテールの効いた肩や袖のデザインなど“きちんと感”も兼ね備えたアイテムも。

カットソーなどもプルオーバーに含まれる場合がありますが、カットソーはもともとはカット・アンド・ソー(cut and sew)。ニット素材などをカット(裁断)してソー(縫ったもの)として、こちらは製法から由来した言葉です。

見本コーデ【10選】

甘めのポルカドット柄は黒ブーツでキリッと

靴(JIMMY CHOO)、プルオーバー(yoshie inaba) パンツ(三喜商事〈マレーラ〉)サングラス(モスコット トウキョウ) ネックレス(ホアキン・ベラオ)、バッグ(ロジェ・ヴィヴィエ・ジャパン) 撮影/小林美菜子 BY:『Precious2月号』小学館、2021年
靴(JIMMY CHOO)、プルオーバー(yoshie inaba) パンツ(三喜商事〈マレーラ〉)サングラス(モスコット トウキョウ) ネックレス(ホアキン・ベラオ)、バッグ(ロジェ・ヴィヴィエ・ジャパン) 撮影/小林美菜子 BY:『Precious2月号』小学館、2021年

コンパクトなクルーネックの黒トップスとポルカドットのスカートで、愛らしいモノトーンルックを楽しむカーリー。フェミニンなスタイルこそ、ビターな黒のショートブーツをプラスして、バランスのとれた着こなしに。

落ち感のあるスカートはスポーティなプルオーバーで程よい甘辛バランスを

ニット・スカート(ブラミンク)、ネックレス・チャーム・・(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)、サングラス(ザ ライト〈マックス ピティオン〉)、バッグ(ヴァレクストラ・ジャパン)、靴(セルジオ ロッシ) 撮影/佐藤 彩 BY:『Precious4月号』小学館、2017年
ニット・スカート(ブラミンク)、ネックレス・チャーム(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)、サングラス(ザ ライト〈マックス ピティオン〉)、バッグ(ヴァレクストラ・ジャパン)、靴(セルジオ ロッシ) 撮影/佐藤 彩 BY:『Precious4月号』小学館、2017年

フューシャピンクのスカートは、優雅に揺れる流麗なシルエットが特徴。そんなフェミニンなボトムには、黒のシンプルニットで、スポーツテイストをプラス。サングラスや斜めがけバッグなどの黒を効かせた辛口小物も効果的。

オリーブ・カーキに清潔感のあるコントラストを与えるクリアなホワイト

トップス(マックスマーラ ジャパン〈スポーツマックス〉)、スカート・バッグ・靴(マックスマーラ ジャパン〈マックスマーラ〉) 撮影/佐藤 彩 BY:『Precious9月号』小学館、2017年
トップス(マックスマーラ ジャパン〈スポーツマックス〉)、スカート・バッグ・靴(マックスマーラ ジャパン〈マックスマーラ〉) 撮影/佐藤 彩 BY:『Precious9月号』小学館、2017年

ドロップショルダーが特徴的なトップスは、光沢のあるカットソー生地がつくり出すやわらかなドレープ感が美しい一着。バックスタイルがマーメイドラインになったタイトスカートを合わせて、配色とともに全身シルエットにも緩急をきかせると、洗練されたバランスに。シャンパンゴールドの甲深パンプスとジオメトリック柄バッグでモードな個性を加えて。

【パンツ】

ミニマルなシャツを格上げする凝った洗練ディテール

シャツ ・パンツ (エッセン・ロートレアモン)、ピアス・バングル(ダミアーニ 銀座タワー)、サングラス(アイヴァン 7285 トウキョウ)、バッグ(トリー バーチ ジャパン〈トリー バーチ ジャパン〉)、靴(フラッパーズ〈ネブローニ〉) 撮影/佐藤 彩 BY:『Precious8月号』小学館、2020年
シャツ ・パンツ (エッセン・ロートレアモン)、ピアス・バングル(ダミアーニ 銀座タワー)、サングラス(アイヴァン 7285 トウキョウ)、バッグ(トリー バーチ ジャパン〈トリー バーチ ジャパン〉)、靴(フラッパーズ〈ネブローニ〉) 撮影/佐藤 彩 BY:『Precious8月号』小学館、2020年

至高のコットンと呼ばれる、希少性の高いエジプト超長綿「フィンクス」で織った生地で贅沢に仕立てたプルオーバーシャツ。ポケットなど全体的に施された黒ステッチが、シックなアクセントに。すそに前後差のあるデザインをパンツにフロントインすることで、すっきりと着こなしたスタイルです。白&グレーの涼感配色にもインテリジェントなムードが漂います。

黒のティアードスカートとノースリーブで大人フェミニンに

プルオーバー(スローン)スカート(ストラスブルゴ〈ストラスブルゴ〉)、時計(ヴァシュロン・コンスタンタン)、バッグ(マドリガル 南堀江店〈エバゴス〉)、ピアス・ネックレス・ブレスレット(ピアジェ)、靴(ジャンヴィト ロッシ ジャパン) 撮影/ BY:『Precious9月号』小学館、2020年
プルオーバー(スローン)スカート(ストラスブルゴ〈ストラスブルゴ〉)、時計(ヴァシュロン・コンスタンタン)、バッグ(マドリガル 南堀江店〈エバゴス〉)、ピアス・ネックレス・ブレスレット(ピアジェ)、靴(ジャンヴィト ロッシ ジャパン) 撮影/ BY:『Precious9月号』小学館、2020年

艶やかなシルクニットとマットなリネンのティアードスカートの組み合わせ。質感のメリハリで魅せる黒でまとめたフェミニンスタイルは、涼しい着心地でも甘さ控えめでシックな印象。かごハンドバッグで端正な清涼感を意識しつつ、足元はスニーカーで重めに仕上げるのが、晩夏のバランスルール!

ナチュラルカラー小物で優しいラグジュアリー感を表現

プルオーバー・パンツ(デザインワークス 銀座店〈デザインワークス〉)、サングラス(グローブスペックス ストア〈オリバー・ゴールドスミス〉)、ネックレス(ADORE〈ADORE〉)、バッグ(カオス丸の内〈ジャーディン デル シエロ〉)、靴(トリー バーチ ジャパン) 撮影/小林美奈子 BY:『Precious6月号』小学館、2021年
プルオーバー・パンツ(デザインワークス 銀座店〈デザインワークス〉)、サングラス(グローブスペックス ストア〈オリバー・ゴールドスミス〉)、ネックレス(ADORE〈ADORE〉)、バッグ(カオス丸の内〈ジャーディン デル シエロ〉)、靴(トリー バーチ ジャパン) 撮影/小林美奈子 BY:『Precious6月号』小学館、2021年

夕暮れの街やほの暗い照明の店で、どんな色より映えるのが白。柔らかな配色でまとめて、その効果を最大限に引き出して。

リラックスした日常着もワントーン+プリントが新鮮

バンフォードのプルオーバー・アリュードのニット(三喜商事)、パンツ(ドゥロワー 六本木店〈ドゥロワー〉)、ストール(エルメスジャポン)、バッグ・ストラップ(トッズ・ジャパン)、靴(ロジェ・ヴィヴィエ・ジャパン) 撮影/佐藤 彩 BY:『Precious11月号』小学館、2019年
バンフォードのプルオーバー・アリュードのニット(三喜商事)、パンツ(ドゥロワー 六本木店〈ドゥロワー〉)、ストール(エルメスジャポン)、バッグ・ストラップ(トッズ・ジャパン)、靴(ロジェ・ヴィヴィエ・ジャパン) 撮影/佐藤 彩 BY:『Precious11月号』小学館、2019年

ヒップを隠すチュニック丈のプルオーバーに細身パンツで、リラックスしたカジュアルを。インナーもプリントスカーフもネイビーで統一しているので、セットアップのような一体感が味わえる。バッグと靴は、メイン色よりも一段濃い色=ここでは黒を合わせるのが引き締め役としても正解。

長時間フライトには「心地よさ」を追求した上質なリラックススタイル

プルオーバー・中に着たカットソー・パンツ(ジェームス パース 青山店〈JAMES PERSE〉)、その他/本人私物 撮影/佐藤 彩 BY:『Precious8月号』小学館、2019年
プルオーバー・中に着たカットソー・パンツ(ジェームス パース 青山店〈JAMES PERSE〉)、その他/本人私物 撮影/佐藤 彩 BY:『Precious8月号』小学館、2019年

ジェームス パースのアイテムを活用した、飛行機の中で過ごすときのリラックスコーデです。足元は、スーツケースの中でかさばってしまうスニーカーを往復で着用。バッグは常に両手が空くように、クロスボディがおすすめ。ジェームス パースのイージーパンツは絶妙に入ったタックの効果で、ひざが出ないのも魅力。バッグはロジェ・ヴィヴィエ、スニーカーはゴールデングースのスターター。

【+アウター】

ハンサムな女らしさをかなえる、濃色ブラックデニム

デニム・ジャケット・プルオーバー(マディソンブルー)、ネックレス・リング(ベルシオラ)、アトリエ アンボワーズのベルト・ペリーコのバッグ(アマン)、靴(エリオポール代官山〈ペリーコ〉) 撮影/小林美菜子 BY:『Precious10月号』小学館、2020年
デニム・ジャケット・プルオーバー(マディソンブルー)、ネックレス・リング(ベルシオラ)、アトリエ アンボワーズのベルト・ペリーコのバッグ(アマン)、靴(エリオポール代官山〈ペリーコ〉) 撮影/小林美菜子 BY:『Precious10月号』小学館、2020年

きれいめのブラックデニムは、トラッドが香るジャケットと合わせて、端正な秋スタイルに。ビターな黒が辛口おしゃれに導き、カットオフのすそデザインが足元に程よい抜け感をもたらします。

グレージュ基調の着こなしでハウンドトゥース柄を優しげに

プルオーバー・スカート・シャツ・コート( 三喜商事〈アニオナ〉)、ピアス(ステディ スタディ〈トムウッド〉)、サングラス(アイヴァン PR〈アイヴァン〉)、時計(オールージュ〈ミッシェル・エルブラン〉)、バッグ(ヴァレクストラ・ジャパン)、靴(セルジオ ロッシ) 撮影/佐藤 彩 BY:『Precious12月号』小学館、2020年
プルオーバー・スカート・シャツ・コート( 三喜商事〈アニオナ〉)、ピアス(ステディ スタディ〈トムウッド〉)、サングラス(アイヴァン PR〈アイヴァン〉)、時計(オールージュ〈ミッシェル・エルブラン〉)、バッグ(ヴァレクストラ・ジャパン)、靴(セルジオ ロッシ) 撮影/佐藤 彩 BY:『Precious12月号』小学館、2020年

カシミア・シルク・ウールと多彩な質感を盛り込むことで、柄に3D効果のような立体感を与えたニットプルオーバーとニットスカートを主役に。

この記事の執筆者
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