『Precious』9月号では、企画「季節が変わる時、大人は『シャツ』に宿るポリシーを着る」を特集。ライフスタイルの変化に伴い、多くの人が着心地のよさをより重視するようになった今、心が回帰する先はベーシックの基本である上質な「シャツ」なのではないでしょうか。
そこで、それぞれのフィールドで輝きを放つ、プレシャスキャリア4人のシャツスタイルを拝見! 今の気分に寄り添う、彼女たちの本命の一枚とは…。
今回は、エシカル消費の普及啓発に尽力していらっしゃる、一般社団法人「エシカル協会」代表理事の末吉里花さんに、日ごろ愛用する一枚を教えていただきました。
My Precious Shirt Story : プレシャスキャリアがシャツに託す思い
オーガニックコットンのパイオニア『プリスティン』の新作は、ヤクとの混紡。後ろ身頃にボリュームをもたせた、リラックス感溢れるシルエット。シャツ¥29,700(プリスティン本店〈プリスティン〉)
「自分の【エシカルなものさし】で選んだ一枚を身につけていると、どんな場面も自然体でいられます」(末吉里花さん)
「以前の私は仕事で着る服一枚とっても、流行や決められたルールのなかで、個性を出そうともがいていました。でも今は、さまざまな活動を通じて思考もシンプルに。既にもっているモノを長く使い続けること、そして新しく購入するモノには、過去(どういう経緯をたどってつくられてきたか)、現在(リペアして大切に使い続けることができるか)、未来(リユース、リサイクルできるか)といった洋服のライフサイクルを意識しています。そんな自分の【エシカルなものさし】で選んだモノが、私のオリジナリティだと気付くことができました」
と、末吉里花さんは語る。現在は全国で講演活動を行うほか、国や行政機関に声を届けていくことで、エシカル消費の普及啓発に尽力しています。
「ファッション業界は、エネルギー産業の次に環境に負荷を与えています。問題解決に向けて世界中で急速に舵がきられていますが、ファッションも食と同じように、生産者と消費者が関係性をもつことが大切だと。
今、私が着ているオーガニックコットンのシャツは、素材だけでなく、背景にある物語に共感したブランドのもの。つくり手の顔が見えると愛着も湧きますし、誠実につくられたものは結果、長もちします。そんな【エシカル】な選択をした自分が豊かで、誇らしく思えるのです」
※掲載した商品は、すべて税込価格です。
問い合わせ先
- PHOTO :
- MICHIKA MOCHIZUKI
- STYLIST :
- 小林綾
- HAIR MAKE :
- yumi(TETE)
- EDIT&WRITING :
- 兼信実加子