最新『Precious』10月号では、企画「大人世代のリアル【推し活】道」を特集。

ライフスタイルの変化に伴い、大人世代でも【推し活】への関心が高まっています。これまで一度も【追っかけ】をするほど誰かに入れ込んだことがない大人世代が「まさか、私が!?」と、最近になって突然【推し】(=熱狂的に応援する対象)と出会い、【推し活】に邁進する現象が起こっています。推しの存在と推し活がもたらす、素晴らしい作用に迫ります!

今回は、プレシャスキャリアの皆さんに、「推しが私にもたらしたもの」と題して、熱く語っていただきました。

プレシャスキャリアが熱く語る! 「推しが私にもたらしたもの」

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推しがいるから日々頑張れる! と微笑む皆様の姿はどこか神々しい。実際には、この数十倍、いや数百倍のお話をいただきましたが(笑)、スペースの都合上、ギュギュッと凝縮してお伝えします。


◇羽生結弦選手

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【推し活】の頂点ともいうべき、フィギュア男子の王子様

「ひとり旅、ひとり観戦、ひとり飯。行動力に驚いています」

「ユヅ(羽生結弦)の氷上での存在感、神々しさは尊すぎて語り尽くせません(笑)。彼の試合やショーを見るために、北は札幌、南は福岡まで、日本中を旅し、なんとソチまでも。それまでひとり飯も無理だった私がひとりで移動し旅するなんて…。

なにより、ユヅのおかげで全国に友達ができました。推しが同じというだけで、初対面でもすぐに仲よくなれ、年齢も職業も未婚既婚もいまだに知らないけれど、親友より頻繁に連絡をとっています。出無精、筆無精、人見知りな私が、友達ができ、旅をしたりLINEやメールをやりとりしたり。自分でも知らなかった自分の行動力に驚いています」(Jさん 医師)

◇角野隼斗さん

 

東大院卒、YouTubeでも大人気。注目のピアニスト

「音を楽しむことに貪欲な姿を見て、ピアノ熱が再燃!」

「角野隼斗(かてぃん)との出会いは、最近見始めたピアノ系YouTube。クラシックがゴリゴリに弾けるのに音大卒ではなく東大院卒の理系。YouTubeで見せるアレンジもジャズも縦横無尽、音の美しさに検索が止まらなくて。ジャズピアニスト・小曽根真さんと、バッハの超有名曲をベースに、キーボードで即興セッションした動画が決定打に!

『音楽ってなんてスリリングで楽しいんだろう』と、何かが開いた感じ。数年前に再開したピアノレッスンにもスイッチが入り練習時間も激増。一方で、推しに触れられるメディアが増え、夜な夜な彼のマニアックな情報を追ってしまう…。自分にこんな気質が眠っていたのかと、やや怖くなっています(笑)」(Sさん WEBデザイナー)

◇錦織 圭選手

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日本テニス界を盛り上げる、世界の『ケイ』!

「世界で活躍する姿に、仲間や家族とのテニスライフが一気に充実!」

「体育会系のテニス部だったので、今も続けているテニス。錦織圭選手が世界トップクラスの選手と互角に戦うたび、テニスファンは勇気と希望をもらっています。あのストローク力とゲーム性のある試合展開は、努力や技術はもちろん【センス】のひと言。次世代の子供たちにも、大きな夢をもらえた気がします」(Mさん ケータリング会社経営)

◇ヒカルさん

 

職業【カリスマ】。YouTube界の貴公子

「YouTubeとは無縁の私が、自分でも始められるほどの知識と技術が身についた」

「コロナ禍のステイホームでテレビに飽き、暇つぶしに開いたYouTube画面にいきなり現れたのがヒカル。金&黒のヘアスタイルに早口な関西弁。超金持ちでも田舎くさく(失礼)、ビッグマウスで生意気。にもかかわらずどこか憎めなくて気づけばぶっ通しで彼の動画をチェック(おかげでYouTubeの知識、技術、戦略に詳しくなった)。芸人・宮迫博之を助け、参入してくる著名人に惜しげもなくアドバイスする姿にも「いいやつ…」と感動。そんなヒカルは今や登録者数443万人超える本物のトップユーチューバー。田舎のあんちゃんが大都会でのし上がる姿に勇気をもらえます」(Tさん マスコミ勤務)

◇山田孝之さん

 

変幻自在! 日本を代表するカメレオン俳優

「気負うことなく、自分らしく挑戦する姿にまだまだやれると勇気づけられます」

「特定の俳優にハマることはなかったのですが、ネットフリックスのドラマ『全裸監督』の山田孝之には度肝を抜かれました。イケメンなのに体当たりの演技。徹底した役づくりに震え、彼の作品はすべて観了。プロデューサー業にも挑戦するなど『日本の俳優の魅力を高めたい』と奔走する姿に、負けていられないと身が引き締まります」(Kさん PR会社経営)

◇髙橋大輔選手

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稀代の表現者。シングルからアイスダンスへ転向

「すべてを知りたくて、SNSスキルが飛躍的に向上しました」

「推し気質ゼロだった私が初めてハマったのが髙橋大輔。膝の大けがで休んだ後2009年の復帰プログラム『eye』『道』で落ちました。あまりにセクシー、あまりに好青年! 

表現力の素晴らしさはもちろん、インタビューの受け答えも謙虚で感動。当時はSNSが今ほど浸透していなかった頃。大ちゃんのツイッターの呟きを見逃したくなくて、恐る恐るアカウントを作成。彼がインスタに移行すれば不安を感じながらも私もインスタを開始。当然、見ず知らずのDオタさん(大ちゃんファン)のアカウントもフォローし情報収集。おかげでSNSの流れに乗り遅れることなく、確実にスキルを上げられました」(Yさん 金融マネージャー)

◇『純烈』の皆さん

 

老若男女問わず愛される、スーパー銭湯アイドル

「どんな高い美容液より、彼らの笑顔が最高の美容液!」

「15年前『純烈』に出会い、応援したい一心で勝手にイベントをプロデュースしたり、営業したり。気づけば彼らの事務所で『純烈係』という名刺まで作っていただくまでに。完全にボランティアですが、推し活を通して多くの人と出会い行動範囲がぐっと広がりました。好きの力、彼らの笑顔は偉大です。人生は【やるか or もっとやるか】しかなく【やらない】という選択肢はないとこの年で知りました」(Rさん 教育関係マネージャー)

◇藤井 風さん

 

昭和の名曲から洋楽まで。心地よい歌声で人々を魅了

「声と歌詞がステイホームの癒し。若者の世界観に触れる貴重な機会です」

「忙しい日々で五感を震わせていないなぁと思っていたらコロナ禍に。時間ができたとたん、枯渇していた心の豊かさを切望している自分に気づきました。そんなとき『風』沼に落ちた友人のすすめで藤井風君の曲を聴いてみたら衝撃! 

詩もメロディーもツボ! 特に岡山弁に素晴らしい発音の英語がチャンポンになったピアノの弾き語りは『なんですかこれは!』という驚きが…。曲を聴きながら、推し活は心の癒しと潤い、生きる活力をもたらすものだと痛感。自分の中に眠っていた、若い感性や才能にドキドキ、ワクワクできる感性を再発見でき、何かが覚醒したような気がしています」(Uさん 外資系化粧品会社マネージャー)

◇キム・ジュンヒョンさん

 

「非日常の世界に浸ることで現実世界でのエネルギーをチャージ!」

「2016年『マタハリ』初演の舞台でキム・ジュンヒョンさんの悪役でありながらも圧倒的存在感や歌のうまさに、虜に! 劇団四季に所属していたので日本語が堪能なのも楽しくて。年に数回、ソウルで彼の舞台を観ることが仕事中心の生活の潤いとなっていましたが、コロナ禍で叶わず…。ただ、IT王国・韓国の影響で早くからSNSを駆使して情報収集していたため、仕事にはかなり役立っています」(Iさん 食品メーカー管理職)

◇韓国ドラマ『mine』

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「忘れかけていた、おしゃれ心とメイク魂に火がつきました」

「今年になって韓国ドラマ『mine』沼にどっぷり。登場する女性がみんな美しくゴージャス! 特にソ・ヒス(イ・ボヨン)の華やかなファッションは目の保養に。彼女の財閥レディらしい品と聡明さ、強さにも憧れます。ファッションやメイクなど、コロナ禍で忘れていた、おしゃれ心を取り戻すいいきっかけに」(Mさん マーケティング会社経営)

◇『嵐』の皆さん

 

「アイドルという枠を超えた存在。組織戦略や後輩育成なども学びがあります」

「45歳でひとり親を選択したとき、友人からCDをもらいました。それが『嵐』との出会い。歌詞が前向きで『Happiness』には涙。以来、個性豊かなメンバーの個人活動を応援。特に最近YouTubeを始めたニノは、そのセンスと後輩育成能力に脱帽! ジャニーズは今変革のとき。組織戦略という面でも目が離せません」(Sさん コーチング・起業家)


心の平和も、幸せも、明日に向かうやる気も全部、推しがいるおかげ! 夢中になればなるほど世界が広がる「大人世代のリアル【推し活】道」をお送りしました。皆さんの推しは、誰ですか?

ILLUSTRATION :
ハセガワシオリ
EDIT&WRITING :
田中美保、佐藤友貴絵(Precious)