日本では、飲食可能状態で廃棄される「食品ロス」が年間600万トンにのぼります。これは日本人1人当たり毎日おにぎり1個分を捨てている計算になるのだとか。
食品ロスが多くなるホテル、レストラン業界にありながらも、「パレスホテル東京」ではさまざまな取り組みを実施し、ロスを削減しています。
2021年9月8日(水)からペストリーショップ「スイーツ&デリ」にて、ロスフード食材を使用した新商品「ケーク サレ」を発売しています。どういった商品なのかチェックするとともに、パレスホテル東京のフードロスへのさまざまな取り組みをご紹介します。
ラグジュアリーホテルならでは !「パレスホテル東京」のフードロスへの取り組み
■1:ホテルメイドのおいしさを味わえる!パレスホテル東京の「ケーク サレ」
パレスホテル東京では、企業としての提供価値と成長を実現しながら、自然環境や社会との調和を実現するための指針として、サステナビリティコンセプト「未来を、もてなす。」を策定しています。
そのコンセプトに基づいた取り組みのひとつとして、新商品である「ケーク サレ」をB1Fのペストリーショップ「スイーツ&デリ」にて販売しています。これは、食品ロス削減から始まる環境改善を目指す「フードロスバンク」とのコラボレーションにより、実現したもの。
見た目が不揃いであることや、流通規格に合わないために農家で廃棄されるはずだった新鮮な野菜をたっぷりと活かし、リッチな味わいのコンテチーズやベーコン、サンドライトマトとブラックオリーブを合わせて具沢山に仕上げられています。
材料の風味が豊かながらも甘くないので、オーブントースターで温めれば手軽な朝食や、ワインのお供などに便利に使えるお惣菜パン的な位置づけで楽しむことができます。
地球環境への負荷を軽減しつつも、ホテルメイドのおいしさを味わえる逸品となっています。
■2:実は多数のアクションが!パレスホテルのフードロスへの取り組み
パレスホテル東京では、すでに取り組まれているフードロス対策がほかにも多くあります。
ペストリーショップ「スイーツ&デリ」では、人気のショートケーキ「プレミアム ショートケーキ」の製造過程で生じる切れ端を使用し、おいしさはそのままに「端っこロール」として販売しています。
オールデイダイニング「グランド キッチン」の朝食時のブレッドについては、食べきれない分を持ち帰りできるように紙袋が用意されていて、廃棄量を削減。
フランス料理「エステール」では、2019年11月の開業時よりフードロスを最小限に留められるよう、食材を無駄なく使い切れるように多様な調理方法で料理の奥行きを出す工夫を行っています。
ペストリーショップ「スイーツ&デリ」並びにオンラインショップにて販売している焼き菓子「ケーク オランジュ」については、販売に不向きな両端をフードバンクを通じて、子ども食堂や養護施設などに寄付しています。
ペストリーショップ「スイーツ&デリ」で売れ残ったブレッドは、当日のうちに従業員やパートナー会社に特別価格で販売。生ケーキは翌日に従業員食堂で特別価格にて販売するなど、廃棄ゼロに向けて取り組んでいます。
どうしても廃棄せざるをえない食品残渣については、1997年より自社プラントにて生ゴミを菌体肥料化し、契約農園へ提供する活動を実施しているそう。この肥料で育ったお米や果物は従業員食堂で使用されています。
ラグジュアリーホテルの水準は満たしながら、幅広くフードロスへ取り組むパレスホテル東京。自然環境や社会との調和の実現が考えられた行動は、利用するだけでSDGsに貢献できるので、ぜひ今後応援していきたいアクションですね。
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- Precious.jp編集部