「クリーザン」の「JETTER」は、素材に純白シュリンクカウレザーを採用したブランドの顔とも言えるシグネチャーシリーズ。真っ白いアタッシェが誕生した源泉を辿れば“ビジネスシーンの鞄は黒か茶色”という既成概念に対しての疑問があるという。当たり前とされていることを一旦疑ってみることで、「クリーザン」が目指す“持つ人の個性を際立たせる鞄”というひとつの答えが導き出されたのである。
一切の妥協を許さないこだわりが、 白ではなく“純白”のバッグを生み出す
白い鞄というのは、製造過程でも汚れやすく作り手にとっても難しい色だという。ましてや、「クリーザン」がこだわったのは一点の淀みもない“純白”であり、ハードな扱いが求められるアタッシェであればその難しさは推して知るべしである。“ラボ”と呼ばれる製造現場に出入りする職人は白衣と手袋着用に加え、油はねを防ぐためにミシンにもカバーをかけて作業する。汚れへのリスクを極力排除し、縫製前の段階で金具を全て拭きあげるなど、品質管理の過程で細心の注意を払い、理想とする “純白”を実現したのである。
清爽なピュアホワイトが醸すクリーンな面持ちばかりに目を奪われるが、そのこだわりは機能性にも及ぶ。素材にはジュラルミンを採用し、トランクよりもさらに強固な仕上がりに。内側には長さ調節可能なストラップを備えているので、貴重品や衝撃に弱いノートPCやタブレットなどをしっかりと守ってくれる。
握りやすさを考慮して丸みを持たせたハンドルや安心安全を保証するパッチン錠を使った金具など、質実剛健な作りも出色。本格的なジュラルミンケースよりやや小振りなサイズ感は取り回しにも優れ、スタイルにも嫌味のない威厳をもたらしてくれる。
ちなみに、ブランドロゴのシルエットは豊岡市が野生復帰に取り組んでいるコウノトリが羽ばたく姿だという。幸せを運んでくれるコウノトリよろしく、このアタッシェが諸兄の大切なものを安全に運んでくれるに違いない。
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- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
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- PHOTO :
- 多田 悟(Rooster)
- STYLIST :
- 仲唐英俊(TABLE ROCK.STUDIO)
- WRITING :
- 佐藤哲也