歴史があり、ある程度、知名度のあるブランドには、それぞれ象徴となるアイテムというものがある。「ジョン スメドレー」におけるそれは、間違いなくニットウエアであろう。飲食店でもまずはそのお店を象徴するメニューを選ぶように、洋服においても最初は代表的なモデルから選ぶのは当然の事と言える。

しかし、2回目、3回目はどうだろうか。違うメニューも試したくなるのではないだろうか。象徴するアイテムが有名であればあるほど、その裏には隠れた名品が存在するものだ。今回は「ジョン スメドレー」における隠れた名品コートを紹介する。

「ジョン スメドレー」のコートは、エレガンスの象徴だ!

コート¥169,400(リーミルズ エージェンシー〈ジョン スメドレー〉)
コート¥169,400(リーミルズ エージェンシー〈ジョン スメドレー〉)

カシミア混(ウール85%、カシミア15%)のダブルフェイスを使用した「ジョン スメドレー」のフードコート。両面ビーバー仕上げをすることにより、上品な艶と滑らかな肌触りがある。また、通常の生地と異なり、ダブルフェイスを綺麗に縫製するのはとても難しいそうで、日本における最高峰の熟練の縫製者の手によって丁寧に縫われたこのコートは、縫い目は均一で、端の始末がとても綺麗に仕上げられている。裏地を省いたことによって、カーディガンのような軽快な着心地があり、ダブルジップ仕様の綺麗なAラインに加えて、高級感のあるスイスのriri社製のジップがシンプルなコートに程よいアクセントを与えている。

ジョン スメドレー

ゆったりと時間が流れるように、上品で柔らかさを感じるコーディネート

コート¥169,400・ニット¥39,600(リーミルズ エージェンシー〈ジョン スメドレー〉)、スカーフ¥15,180(真下商事〈ヴィンセンツォ ミオッツァ〉)、スニーカー¥139,700(ジョン ロブ ジャパン)

上品さがあり柔らかさのある「ジョン スメドレー」のグレージュコートの雰囲気を生かしたコーディネートがこちら。全体的にエレガントなカラーリングであるが、スニーカーをあえてボルドーカラーにすることで、統一感もありながら、コーディネート全体を引き締めている。とても暖かく、着心地の良いコートなので、あまり重ね着せず、シンプルに着こなすのがおすすめだ。

以上、「ジョン スメドレー」のグレージュコートを紹介した。丁寧なつくりもそうであるが、やはり全体の美しいトーンは見ているだけでも気持ちがいいものだ。秋冬のコーディネートはシンプルに上品に着飾ってはどうだろうか。

※価格はすべて税込です。

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PHOTO :
島本一男(BAARL)
STYLIST :
土屋大樹