気位が高く、しなやかで、甘えてきたかと思えば離れていく猫。そんな自由気ままな猫たちは、ファッションの世界でも人気者。さまざまな形で、密接に関わっている存在でもあるのです。そこで今回は、猫とファッションにまつわるお話をご紹介します。
あのデザイナーや、毎シーズンのコレクションとも関係の深い「猫」
カール・ラガーフェルドと、愛猫「シュペット」の優雅な日々
ファッション界の帝王、カール・ラガーフェルドも熱烈な猫派として有名です。彼の心を射止めている愛猫は、淡いクリーム色のシルキーな長毛と、アイスブルーの瞳が美しい「バーマン種」の女の子、名前は「シュペット」。なんとこの猫、何社もの有名企業の広告モデルを務めたり、カールとあの『ヴォーグ』の表紙を飾るなど、約4億円も稼ぐ世界一のセレブ猫として知られています。
そんな高貴な彼女をカールは溺愛し、旅行はファーストクラス、彼女専用のiPadも所持させています。ついには、専属メイドをふたりつけ彼女の様子を日記にさせる溺れぶり。今や、洗練されたものを創る猫派のファッション・クリエイターが、モード界を牽引する時代なのです。
コレクションの華を飾る「キャットウォーク」の意味とは?
ファッションショーなどでのウォーキング方法、いわゆる「キャットウォーク」は、「高い所にある細い通り道」という建築用語が語源なのだとか。細長い舞台の上を音を立てず、そっとつま先を地面につけて、真っすぐに見据えて歩く…。「女豹のように」という表現もありますが、女性のかっこいい歩き方は、奇しくも猫たちの歩き方と同じ、ということ。ここにも、キャット・エレガンスを発見です!
意外にも、ファッションと深い関わりがある猫。数シーズンにわたり、猫モチーフのアイテムが多数登場しているなど、その人気はまだまだ衰えを知らないようです。
- EDIT&WRITING :
- 川口夏希、剣持亜弥・海渡理恵(HATSU)、喜多容子(Precious)
- RECONSTRUCT :
- 難波寛彦