急激に寒さが増し、冬のアウター選びが急がれる今日この頃。そこで、真っ先にチェックしたいダウンコートやダウンブルゾンを人気ブランドから厳選し、シリーズでお届けします。
おしゃれ道を邁進するダウンアウターのトップランナー
1952年、フランス・グルノーブル郊外で誕生したモンクレール(MONCLER)。プレミアムダウンブランドとして世界中に注目されるようになったタイミングがいくつかあります。抜群の防寒性や保温性、柔軟性で世界のアルピニストや探検隊に採用されたこと。1968年、地元・グルノーブルで開かれた冬季オリンピックのフランスのアルペンスキーヤーチームのオフィシャルサプライヤーになったことがそれでしょう。
さらに2000年代からはモードの感性をいち早く取り入れ、おしゃれに敏感な女性たちを魅了。有名デザイナーやクリエーターたちの発想力を躊躇なく取り入れていったのです。
日進月歩を続けるダウンウエア界にありながら、つねにトップランナーを務めるモンクレール。今回、取り上げた4点も、はおった瞬間に「温かい」と「可愛い」の声が同時に発せられるアイテムです。
キュートでどこか懐かしい、モンクレールのダウンブルゾン4選
■1:フェイクファーの美しさを取り入れたダウンブルゾン
このブルゾンを見た瞬間、冬が来ることが待ち遠しくなるほど、愛らしいホワイトのフード付きダウンブルゾン「エピロブ」です。
日本製のフェイクファーを使い、毛先をきれいに刈り込むことでナチュラルなファーの流れを表現。ややAラインのシルエットに加え、前身ごろには斜めに、そでと後ろ身ごろには直線のキルティングが施され、ワザあり!感が伝わってきます。
フードは取り外し可能。左袖の毛の中に隠れるように、モンクレールのロゴマークが配されていることもチャームポイントです。冬の白をアピールしたいひとは、コーディネートに白、オフ白、グレーなど淡いトーンのボトムスやワンピースなどを取り入れるのがおすすめ。ブルゾンの白さが際立ち、すっきりまとまります。色違いでブラックもあります。
■2:ダウンブルゾンに懐かしさと新しさをミックスして
1960〜70年代のファッションにインスパイアされたデザインが今季のトレンド。ダウンブルゾン「ユゼリス」にも、その流れを感じます。前身ごろにざっくりとしたジャカード織を配したアイテムがそれ。伝統的で懐かしさを憶える幾何学模様、フェアアイル柄を採用した一着です。
同時に、そで口に配したソフトでたっぷりのフリンジや後ろ身ごろやそでに、光沢のあるオリジナルファブリックのナイロンラケの異素材を組み合わせ、懐かしさやレトロだけでは終わらせない進化系ダウンウエアへの姿勢を表わしています。
ファッション雑誌のアーカイブで見たようなスリムパンツやスパッツと組み合わせた着こなしで、大人のおしゃれの振り幅の広さを見せつけてはいかがでしょう。
■3:上品な発色のコーデュロイが真冬の寒さからカバー
チャコールグレーがシックなダウンブルゾン「ダオス」。こちらの素材は、ロングパイルのコーデュロイ ベルベットを用いています。大きめのうねのベルベットは超軽量のポリエステルを使用しダウンと組み合わることで、強烈な真冬の北風にも負けないアイテムへ。コーデュロイのレトロな印象を生かしつつも、素材は進化させる、このブランドらしい仕様です。
発色も実に上品。プレシャス世代の女性が得意とするグレーのワントーンコーディネートにもフィットします。フードは取り外し可能。左そでに、同じカラートーンの立体的なデボスロゴ(ロゴマークを凹ましたもの)があしらわれています。このチャコール以外に、バーガンディとホワイトのカラーバリエーションを展開。
■4:フリンジの動きが大人可愛い軽量ツイードのダウン
ジャージー素材のような表情と手触りのある軽量なツイードを使ったダウンブルゾン「エルジン」。ミックスウールにわずかにキラリと輝きが見える織地です。このテクニカルタフタのディテールでひとひねりを与え、モンクレールらしさを表しています。
ダウンの切り替えの一番下に、フリンジがたっぷりとセットされているデザインはおしゃれ心を惹きつけます。動きに合わせてフリンジも動き、寒さで縮こまっていた体と心をプラス方向へ。そで口はややワイドでややフェミニン。細部にまで施されたちょっとしたアクセントが、ダウン界のトップランナーである証しです。左そでにロゴがあしらわれています。
以上、モンクレールの新作ダウンブルゾン4点をご紹介しました。
どのアイテムもファッションに敏感なモンクレールの姿勢が見えるように感じませんか? 寒さをきっちりカバーしつつ、トレンドを上手に取り入れたい女性は見逃してはならないアイテムばかりです。
※掲載した商品は、すべて税込です。
問い合わせ先
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 菅野悦子
- EDIT :
- 谷 花生