「手腓」ってなんと読む?どんな意味かわかりますか?

明日・11月10日は、『ハンドクリームの日』という記念日です。

「いい(11)手(10=テン)」の語呂合わせで、空気の乾燥してくるこの時期に合わせて制定されたようです。

特に今年は、感染対策で手を消毒したり、洗ったり…と、ハンドクリームを使用したいシーンが多いので、お気に入りのものを吟味したいところです。パッケージが美しいものは、見ると楽しい気持ちになりますし、アロマ入りのものは手のひらで温め伸ばすと、良い香りが心も癒してくれますね。

本日は「手」という字の入った、読めそうで読めない難読クイズをお送りします。

【問題1】「御手塩」ってなんと読む?

「御手塩」という日本語の「おてしお」以外の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「おてしお」の延長線上で、ちょっとした音の変化があります。

<使用例>

「祖母は、小さなお皿のことを御手塩って言うのよね。」

ぜひ覚えておきたい言葉ですよ!
ぜひ覚えておきたい言葉ですよ!

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 御手塩(おてしょ) です。

日常でよく使う、小さな平田尾お皿を意味する言葉です。
日常でよく使う、小さな平田尾お皿を意味する言葉です。

「おてしお」よりも、こちらの読み方のほうが一般的かもしれません。

「御手塩(おてしょ/おてしお)」とは、古来、塩を入れて食卓に添える用途で使用された小さな浅いお皿「手塩皿(てしおざら)」を意味する言葉です。

昨今では、ちょっとしたお茶菓子を載せたり、お刺身に添えるお醤油を入れるなどの用途で使用される例のほうが増えているかもしれませんね。しかし、食器の名称として「御手塩(おてしょ)」という表現が、特にご高齢の方には根付いております。

「一番小さい平皿」などと言えば伝わりやすくはありますが、

「御手塩(おてしょ)」というエレガントな表現も、ぜひ身に着けておきたいですね。

さて、2問目に参りましょう。

【問題2】「手腓」ってなんと読む?

「手腓」という日本語の、正しい読み仮名をお答えください。

ヒント:「腕の内側の、肉のふくれている部分。」という意味の言葉です。

<使用例>

「このセーターの袖、手腓が出るデザインだから、寒い時は長めの手袋と合わせているの。」

読み仮名4文字です。
読み仮名4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 手腓(たこむら/たくふら) です。

正解できましたか?

「腓(こむら)」は「ふくらはぎ」を指す言葉ですので、

これを腕に置き換えた表現が「手腓(たこむら/たくふら)」です。

「たくふら」は「たこむら」の音変化です。

体の部位を表現する語彙は、知っておいて損はありません。「うでのココのところ」などとジェスチャーで表すよりも、言葉で表現できたほうが美しいですよね?

***

本日は、11月10日『ハンドクリームの日』にちなんで、「手」という字の入った言葉

・御手塩(おてしょ/おてしお)

・手腓(たこむら/たくふら)

などについておさらいいたしました。

 

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『精選版日本国語大辞典』(株式会社小学館)/『日本大百科全書(ニッポニカ)』(株式会社小学館)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱