ふわっとした色合いのニュアンスカラーは、まとう人にしなやかさを授けてくれる旬のカラーです。間延び問題をクリアして、絵になる装いを叶える着こなしテクニックについて解説します。
■1:ローレン・サント・ドミンゴは…柄パンツを選んだことで引き締めに成功
ロンドンファッションウィークにてスナップされた、ファッション通販サイト『Moda Operandi』の創設者であるローレン・サント・ドミンゴ。エクリュとグレーのトーンを統一したニュアンスカラーコーディネートを披露しました。
秋冬の定番アイテムであるニットプルオーバーは、ニュアンスカラーの代表であるエクリュを使って品の良さを追求。アンサンブルニットをストールのように肩に巻けば、立体感と洒落た雰囲気がアップします。そこに、薄いグレーのパンツを合わせ色のトーンを統一。細かな黒のチェック柄が施されているので、色の強弱がつき間延び問題を解決できます。
大人っぽさを際立たせるべく、小物のカラーは黒とボルドーをセレクトし、秋冬らしいイメージをアップ。仕上げにゴールドのチャンキーチェーンブレスレットで華やかさを添え、モダンにフィニッシュしました。
■2:ソフィア・レジングは…異素材ミックス×引き締めワインレッドでメリハリ付け
モデルのソフィア・レジングをミラノファッションウィーク中のストリートでキャッチ。ベージュを基調としたコーディネートで登場しました。
のっぺりしがちなベージュコーディネートは、ニットアップとハリのあるジャケットのように異素材ミックスにすれば、立体感を演出することができます。さらにリラックス感のあるニットアップと端正なジャケットというテイストミックスも、こなれた印象に直結。足元にはぱきっとシャープな白スニーカーを合わせることで、切れの良い軽やかさを授けました。ベージュと白の引き締め役は、ワインレッドのボディバッグ。深みのあるシックなカラーが、マチュアな魅力を引き立てます。
■3:アレクサンドラ・ラップは…淡い色合いは立体アイテムで表情をつける
ベルリンにてスナップされたインフルエンサーのアレクサンドラ・ラップは、淡いグレーとベージュを使いニュアンスカラーコーディネートをメイク。
引き締めカラーのない、淡いカラーアイテムのみで構成した着こなしですが、畝のあるニット、洗いのかかったデニムパンツ、キルティングバッグのように質感が立体的なアイテムを選んだことで間延びするのを回避しました。またチェスターコートをばさっと肩掛けすれば、歩くたびに裾が揺れて表情たっぷりに仕上がります。ブーツもアウターとリンクするカラーをセレクトし、バランスの良い配色を意識し絵になる装いに導きました。
ニュアンスカラーという曖昧カラーが間延びしないコーディネート術をご紹介しました。優雅なオーラを放てるカラーなので、是非チャレンジしてみてくださいね。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- Getty Images
- EDIT&WRITING :
- 阿部芙美香