「ベルルッティ」のシグネチャーといえば、唯一無二の染色技法“パティーヌ”である。メゾンの4代目、オルガ・ベルルッティによって生み出された色使いは、装いにおいて〜ねばならない〜や“べき”に重きを置く、メンズドレスの世界に彩りという革新的なエレメントをもたらした。それは、多様性を貴ぶという現代にも通づる精神を先見したものでもあった。
漆塗りのような奥行きのある表情と上品な微光を放つ“パティーヌ”は、植物タンニン鞣しとクロム鞣しを施したヴェネチアレザーを、オルガ・ベルルッティが開発したことで表現が可能となった。その芳醇な色合いは、時間の経過や使い込むことで深みや艶が増し、“ディストレス(古びたアンティーク調)”という自分だけに享受されたエイジングの楽しさを教えてくれる。
重厚感溢れるルックスと使い勝手を考慮した高い機能性
“パティーヌ”特有の趣深いレザーの表情に、小粋なアクセントを添えるのがアイコニックなカリグラフィ柄。ラフでありながら調和を感じさせる美しい筆致は、すべて焼き付けであしらわれており、それぞれ個体差があるのも所有欲を掻き立てる理由だ。豊富なカードスロットを始め、小銭や紙幣を安全に収納できるコンパートメントを完備。中身が取り出しやすい全長ジップクロージャーで使い勝手も申し分ない。
自身の愛着の深さと比例するように味わいが進化していく様は、年齢を重ねることもそれほど悪くないと思わせてくれる。
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- MEN'S Precious編集部
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- 多田 悟(Rooster)
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- 仲唐英俊(TABLE ROCK.STUDIO)
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- 佐藤哲也