一見取り入れるのが難しそうな柄ボトムスですが、実はコーディネートの軸となるうえ、装いにリズムをもたらしてくれる重宝アイテム。特に秋冬に人気のチェックはクラシックなムードが品のよさを漂わせ、落ち着いたカラーを選べばすっきりとした印象も叶えます。
そこで、秋冬カラーのチェックパンツで季節感を意識しつつ、洗練されたスタイリングを披露していた、3人のファッショニスタのテクニックを参考にご覧ください。
■1:マリー・リーストは…ミディ丈を選んでトレンド感満載な着こなしに
ニューヨーク ファッションウィークにてスナップされたロシア出身のモデル、マリー・リースト。ブラックとブラウンで全身のトーンをまとめつつ、トレンド感あるアイテムでマンネリを回避、旬のムードが漂うコーディネートを完成しさせていました。
チェックパンツはブラウン系の柄が引き立つライトトーンがベースのもの。ダークカラーを組み合わせた装いに華やかさを添えています。太めなシルエットのガウチョパンツながら膝下のミディ丈なので軽快さも漂わせて。
アウターのケープ、足元のトラックソールブーツが今どき感を後押しし、クラシックなアイテムをモードにセンスアップしています。
■2:ソフィア・ローは…ブーツインで今年らしいニュアンスをプラス
デンマーク出身のインフルエンサー兼スタイリスト、ソフィア・ローをニューヨーク・マンハッタンのストリートでキャッチ。軽やかで都会的な香りの漂うチェックパンツの着こなしを披露していました。
本格的な寒さが訪れる前に大活躍するレザージャケットはウエスト丈で、全身を脚長にバランスよく見せてくれます。合わせたのはガンクラブチェックのパンツ。そのトラッドな雰囲気をぐっと新鮮に見せているのが、ブーツインの着こなしです。ゴツめなソールのロングブーツに裾をインして今っぽく装いを刷新。
辛口ニュアンスカラーのバッグがシックなアクセントを添えて、洗練されたムードを際立たせています。
■3:ジュリア・コミルは…パンツの柄と全身のトーンをリンクさせて
エディターやファッションブロガーとして活躍しているジュリア・コミルがパリ ファッションウィークに登場。インパクト大のスネークパターンのレザージャケットをチェックパンツに合わせ、おしゃれ上級者ならではのミックスコーデを楽しんでいました。
くどくなりがちな柄ON柄も、全身の色味をリンクさせることで統一感のある仕上がりにまとまり、モードな雰囲気まで漂わせてくれます。レザージャケットはジャストウエストの丈を選び、面積を小さくすることでトゥーマッチになることなく、程よいエッジを効かせています。
チャンキーなサングラスチェーンがネックレスのように首回りにリズムを加え、スタイリッシュさをさらに引き立てて。
3人の個性が際立つチェックパンツの着こなしを解説しました。すっきり洗練された雰囲気に見せるには、パンツの柄と他のアイテムのカラーをリンクさせることが成功の鍵。さらにトレンド感のあるアイテムや着こなしを取り入れることで、クラシックなチェックパンツでも、垢抜けた雰囲気にまとまります。ぜひポイントを押さえて、秋冬のキーアイテムを今年らしくアップグレードしてみてください。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- Getty Images
- WRITING :
- 神田 朝子