コーディネートの仕上げに欠かせない靴だからこそ、ドレッシーさや堅牢さなど求めたいところであるが、やはり美しくなくては意味がない。そこで注目したのがフランス・パリに店を構える靴屋「コーランクール」の靴だ。2006年に創業した「コーランクール」は、『クラフトマンシップ』と『マーケットファースト』のふたつをコンセプトに、パリ市内に3店舗を構えている。また、店頭に立つスタッフ全員がパティーヌ技術を習得しているなど、充実したサービスからパリを代表する靴屋としても知られている。「コーランクール」の靴はクラシックな印象がありつつも、美しさが先に立つデザインだから、足元への変化を求めるのであればおすすめだ。
パリの空気を感じさせる軽快なデザインが男たちの足元を華麗に彩る
■:コンビネーションシューズ
ブラウンとホワイトの配色が爽やかな印象のコンビネーションシューズ。コバの張り出しが少なく、繊細なパーフォレーションと相まってクラシックなムードを押し上げている。アッパーからアウトソールまで一度に縫い付けるボロネーゼ製法で作られているので、返りが良く非常に軽快な履き心地だ。本来ドレッシーな印象のバルモラル(内羽根式)仕様であるが、あえてデニムなどに合わせてカジュアルに履きたい靴だ。
■:ネイビースリッポン
グレインレザーに深いネイビーのカラーリングが美しいスリッポン。ややロングノーズのシルエット、バックル付きのディテールによりドレッシーな印象を感じさせ、ソールを薄く仕上げることが可能なブレーク製法が採用されているので、軽量で柔軟性に優れるのはもちろん、コバを狭く抑えることによりエレガントな雰囲気をまとったスリッポンだ。レースアップシューズに比べてカジュアルな印象があるスリッポンであるが、ここまでエレガントなものであればむしろスーツなど、ドレッシーなスタイリングに合わせたくなる靴だ。
■:ブラウンスリッポン
パティーヌにより、アンティークのような雰囲気があるブラウンスリッポン。至極シンプルなディテールだからこそ革の雰囲気を存分に楽しめる。ブレーク製法が採用されているので、見た目の印象通り軽快な履き心地を約束する。経年変化によるカラーリングの変遷も非常に楽しみであり、リラックスした、カジュアルなスタイリングにサラッと合わせたい。
以上、「コーランクール」のレザーシューズを紹介した。さまざまな製法を使い分け、自由な感性で作られた靴は、履く人の個性を際立たせてくれることだろう。スタイルに合わせてお気に入りの1足を見つけていただきたい。
※価格はすべて税込です。
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- MEN'S Precious編集部
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- PHOTO :
- 島本一男(BAARL)
- STYLIST :
- 土屋大樹