シルバーやゴールドのアクセサリーを身につける男性でも、ジュエリーには抵抗を感じるだろうか。だが、時代はジェンダーレス。禁じ手などない。目指すべきは最高峰のダイヤモンド一択だ!
名門ジュエラーの逸品で洗練をまとう
欧州の王侯貴族がダイヤモンドを装飾品として愛用するようになったのは、研磨方法が研究されはじめた15世紀からだといわれている。やがて、シンプルで奇をてらわないジェントルマンのスタイルを確立した19世紀のボー・ブランメル以降は、ビスポークの崇高なる創造性と共に、個性を際立たせる要素のひとつとなっていく。その存在をリングやカフリンクスなどの装飾品に落とし込むことで、ダンディズムの象徴へと進化したのだ。
ダイヤモンドの存在をシャツの下に秘める粋!
モダン・ジェントルマンにふさわしいダイヤモンドの身につけ方は、やはり「ごく、さりげなく」が鉄則だ。ボー・ブランメルの精神に則り、決してこれみよがしにはせず、首や袖からわずかに覗かせるくらいがいい。見せたい気持ちをぐっとこらえた、やせ我慢のダンディズムが、見栄を知性に変えるのだ。最高級のダイヤをあしらった上品なデザインのものなら、言うことなし。知的な男のスタイルに、過剰な演出はいらない。
メンズラグジュアリー最後の聖域を攻略する秘訣は、自分を律することにあると覚えよう。
時計の芸術性を象徴するダイヤモンドが奏でる叙情
時計は男の数少ない装身具であり、その分、目立つ存在。ケースのデザインや素材、サイズによって印象は大きく変わり、選びがいがある。そこで、とっておきの一本を。「ヴァン クリーフ&アーペル」の『ピエール アーペル ユール ディシ エユール ダイヨール ウォッチ』は、レトログラード式(針が扇状に進んでは戻る方式)の分針と、時差のあるふたつの地点の時刻を表示するジャンピングアワー(小窓に数字で時刻を表示する方式)を備えた、独創的なドレスウォッチ。
竜頭にひと粒のダイヤモンドをあしらい、腕の動きに合わせてほのかに輝くところが実にロマンティックだ。これならダイヤモンドをビジネスシーンに取り入れやすく、腕元を洒脱に演出できる。
シャツの袖から覗く上品な色気を楽しもう
仕事に追われることの少ない週末は、着こなしにダイヤモンドを取り入れる絶好の機会。リフレッシュする気持ちも込めて、ダイヤモンド入りのブレスレットで華やぎを。
スポーティでエレガントな「フレッド」の『フォース10』なら、バックルとケーブルの組み合わせを豊富なバリエーションから選べ、理想の一本を創造できる。写真のブレスレットは、その一例。アイボリーカラーの柔らかなカシミアニットに合うホワイトゴールド素材を選び、バックルはハーフダイヤモンド仕様。中に着たシャツの袖口からちらりと覗くホワイトゴールドとダイヤモンドの爽やかな光が、若々しさと知性を象徴する。永遠の輝きは、身につける者に活力を与えるのだ。
※記事中の表記は、WG =ホワイトゴールド、RG =ローズゴールド、DIA =ダイヤモンドを表します。
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
- BY :
- MEN'S Precious2021年秋冬号
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- PHOTO :
- 前田 晃(MAETTICO)
- STYLIST :
- 村上忠正、土屋大樹
- HAIR MAKE :
- 古川 純
- MODEL :
- trayco
- EDIT :
- 櫻井 香