大人の笑顔は、ひとつではないから…

思いがけず立ち止まった日々を通して、「笑顔」の大切さに気付いた今、大人の女性だけがもつ奥深い笑顔の魅力に人は癒やされます。安藤サクラさんによる表情豊かで柔らかな笑顔に、新たな年への喜びを託して!

安藤 サクラさん
女優
(あんどう さくら)1986年、東京都生まれ。2007年、俳優デビュー。2016年映画『百円の恋』、2019年『万引き家族』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。NHK連続テレビ小説『まんぷく』ほか数々の作品に出演。2022年には平野啓一郎原作 映画『ある男』、藤沢周平原作 映画『殺すな』が1月28日より全国イオンシネマにて公開予定。

「例えば海辺で着るドレス。ルールにとらわれず、好きな場所で、好きな服を着て、自分が心地よくいられることに豊かさを感じます」(安藤サクラさん)

海辺で、シルクコットンの白シャツとロングスカートを着て笑顔の安藤サクラさんの写真
シャツ¥41,800・スカート¥49,500/2月中旬以降発売(オーガスト〈アントテ〉)、リング 左手/[人差し指]光島和子作¥33,000(ギャラリー ドゥ ポワソン)、[中指]¥35,200・右手/[人差し指]¥35,200(リビング・モティーフ〈SIRI SIRI〉)、[中指]¥28,600・[薬指]¥26,400(リビング・モティーフ〈bubun〉)

「例えば海辺で着るドレス。ルールにとらわれず、好きな場所で、好きな服を着て、自分が心地よくいられることに豊かさを感じます」(安藤サクラさん)

海風をふんわりと気持ちよくはらむ、シルクコットンの白いシャツとロングスカート。皮膚感覚で楽しむおしゃれが心と体を解放してくれる。

人生の豊かさが表れる大人の笑顔は周りを幸せにする

「笑う門には福来る」ということわざに親しみをもつ私たちは、笑顔は幸福を招くことがあっても、なにひとつマイナスにはならないことを知っている。最近では笑顔のもたらす効果を科学的な側面からとらえて、人を前向きな気持ちにしたり、病を遠ざけたり、アンチエイジングが期待できたり…といった話題を耳にすることもある。

でもたとえそんな理屈を知らなくとも、ただ無邪気で天真爛漫な笑顔を目にすれば、わけもなく楽しくなるし、柔らかな微笑みを向けられれば、心は穏やかにもなる。またミステリアスで深遠な笑みにも抗(あらが)うことはできないだろう。そして「笑顔が素敵」と言われる人と一緒にいると幸福感に包まれて、その笑顔見たさにまた会いたくなってしまう。

シャツ_1,スカート_1,指輪_1
 

女優の安藤サクラさんも、チャーミングな笑顔の持ち主のひとり。その笑顔が放つ幸福オーラはまず、いちばん身近な存在である幼いお嬢さんが享受しているようだ。

「娘はみんなの笑顔が大好きで、赤ちゃんの頃から“ニコニコして〜”とひょうきんなことをして私たちを笑わせてくれます。笑顔になれないときは、自分の眉間のシワもなんじゃこりゃと受け入れて、少しでも朗らかでいられるように過ごしています」と安藤さん。

今回の撮影では、そうした素直な子供の心を動かす満面の笑みや、自然の中で心解き放つ軽やかな笑顔だけでなく、一瞬にしてかき曇ったような憂いを秘めた表情までも、惜しげなく見せてくれた。そのギャップがまた、安藤さんの豊かな感性をにじませる。

シャツ_2,スカート_2,指輪_2
服は上記と同じ、ベルトにしたリネンの紐/私物、リング 左手/[人差し指]光島和子作¥33,000(ギャラリー ドゥ ポワソン)、[中指]¥35,200・右手/[人差し指]¥35,200(リビング・モティーフ〈SIRI SIRI〉)、[中指]¥28,600・[薬指]¥26,400(リビング・モティーフ〈bubun〉)

そう、大人の女性はいつも笑顔でいられるわけではないのだ。前を向いてばかりもいられず、思い悩み、後悔の念に苛まれる日もある。癒えない悲しみを抱える人もいる。喜怒哀楽があってこそ、年齢を重ねるほどに大人の表情は美しく磨かれ、人生は豊かに紡がれていく。

それでもなお、喜びの多い人でありたいと誰もが願う。特に人に会うこともままならず、マスクで覆われて表情が乏しくなる一方の日々を経験した今ほど、笑顔の大切さを思い知らされたことはない。こんな逆境のときを生き抜く術すべとして、周囲の人を癒やし、自らをも勇気づける大人の女性の笑顔は、なにより尊く、美しい。

※掲載商品の価格は、すべて税込みです。

問い合わせ先

PHOTO :
浅井佳代子
STYLIST :
小倉真希
HAIR MAKE :
西村浩一(VOW-VOW/ヘア)、村松朋広(sekikawa office/メイク)
MODEL :
安藤サクラ
COOPERATION :
BACKGROUNDS FACTORY
EDIT&WRITING :
藤田由美、古里典子(Precious)