進み続けるキャッシュレス決済の流れ。その主力アイテム、クレジットカードは、国や発行会社は違ってもサイズはみな同じ。85.60mm×53.98mmという世界共通のサイズは、自動車免許証や会員証などの身分証明書カードにも採用されているISO/IEC7810という国際規格に準じている。実はこれ、古代ギリシャでの発見された、人間にとって最も安定し美しい比率とされている「黄金比」に則ったサイズなのだ。
「ラルコバレーノ」は、そんな黄金比サイズのカードの収納を中心に企画した財布を数多くラインナップ。紳士の革小物と言えば長い伝統を持つブランドが多く名を連ねる中で、「ラルコバレーノ」の誕生は2008年と新しい。その気鋭のブランドの物作りの姿勢と新鮮な魅力とを紹介しよう。
最高の技術と素材へのこだわりは名門ブランドに引けをとらない
使用されている素材はフランスの名門タンナー、アルラン社の上等なゴートレザー。それを、“MADE IN ITALY”を信条とする「ラルコバレーノ」のイタリアの工房で製品に仕上げるのだが、その工程は、イタリア国内でも希少になったアルティジャーニ(革職人)たちの手に委ねられている。その工程のポイントを追っていくと……。
レザーパーツを独自にカスタマイズされた機械で最適な薄さにすいていく。それらのレザーパーツを正確に組み合わせた後、その断面を削って滑らかにして、丹念に磨き上げる。そこに色を付けてから、専用ミシンで丹念に縫製していく。こうした工程のすべてに、イタリアに根差した皮革文化の歴史の中で生きてきたアルティジャーニたちの経験と技術が必要とされているのだ。
一方で、デザインはオリジナリティに溢れ、かつ機能的。しかも、鮮やかなカラーリングによりインパクトのある仕上がりになっている。なのに、上質なスーツスタイルでの愛用にも馴染むのは、アルティジャーニの手作業による本物の存在感があるから。そんな個性とこだわりが生きたコンパクトな財布3点を紹介しよう。
■:スマートカードウォレット
■:スマートミニネックウォレット
■:カモフラ スマートミニウォレット
この3点はもちろんのこと、すべての「ラルコバレーノ」の製品に用いられているアルラン社のゴートレザーは、細やかな型押し仕上げ。耐久性に優れ、傷がつきにくいのが特徴。そして、発色の美しさも大きな魅力。これまでの財布の概念は吹き飛ばし、ウェアラブル感覚で楽しんで使いこなすことのできるスタイリッシュなアイテムなのだ!
※価格はすべて税込です。
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- TEXT :
- 堀 けいこ ライター
- PHOTO :
- 島本一男(BAARL)