17世紀の終わりに、シャンパーニュの父と称されるドン・ピエール・ペリニヨンは「世界最高のワインを造る」という志を掲げ、その偉業は今日まで引き継がれています。作柄の素晴らしい年に収穫された葡萄のみを使い、絶妙なバランスで造られた芸術品とも呼べる高品質シャンパーニュです。

「ドン ペリニヨン」のシャンパーニュは、醸造用の葡萄の作柄が素晴らしい年にだけに造られる。つまり、満足できない年には製造されない。加えて、「時」は「ドン ペリニヨン」の方程式においての必須要素。最高品質の葡萄がセラーの中で澱と共にゆっくりと「時」をかけて熟成され、発泡というダイナミックな変化をもたらされたワインは、唯一無二の魅力を秘めたヴィンテージ・シャンパーニュへと昇華されていく。

自然は予測不能!厳しい天候の中で頼もしく育った葡萄たちが奏でる味わいとは

「ドン ペリニヨン ヴィンテージ2012」ギフトボックス ¥29,370(税込)
「ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2012」ギフトボックス ¥29,370(税込)

2022年の年明け1月から全国主要百貨店などで順次発売される「ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2012」。文字通り、2012年の葡萄からつくられたものだが、その年、ワイン醸造者は天候に悩まされ続けたという。葡萄の植え付け時期である冬から春にかけては霜や集中豪雨、そして雹。葡萄の花が咲く頃に突如訪れた寒波。夏は猛暑に見舞われた。そんな葡萄畑を襲った一連の異常気象によって、ワイン醸造者たちは、自然は予測不能で容赦ないことを改めて思い知らされた。しかし、秋に入ってからの暖かく乾燥した気候によって、ブドウの生育状態は安定。それまでの不安が嘘のように、果実の熟成が進んでいった。

そして迎えた豊かな収穫の時期。9月10日~26日までの期間に収穫された葡萄は、爽やかさと豊潤さのバランスが見事なまでにとれていた。結果として、ワイン製造においては、とても素晴らしい葡萄が獲れたのだ。

そんなドラマチックな展開の中で育った葡萄(品種はシャルドネとピノ・ノワール)は、丁寧に手摘みによって収穫。圧搾、発酵、さらに巧みな技による2度のアッサンブラージュ(ブレンディング)を経た後、セラーの静寂の中でゆっくりと熟成されていく。こうした精密かつ複雑な工程を経て、 唯一無二の魅力を引き出された「ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2012」。そのテイスティングノートは次のとおりだ。

「ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2012」

【香り】
花と果実、そして植物とミネラルが混ざり合う、豊潤で変化に富んだ香りです。ブーケは、パウダリーな白い花と甘美なアプリコット、ルバーブとミントの爽やかさ、そして灰のミネラル感が続き、心地よく繊細で魅力的です。最後にホワイトペッパーの香りがほのかに感じられます。

【味わい】
口にした瞬間から圧倒的なエナジーが広がります。心地よいオープニングの後、ワインはすぐに活気を帯び、弾けるような泡が爽やかな感覚をもたらします。酸味と苦味を中心に突き抜けるような張りのある味わいとジンジャー、タバコ、トーストの風味が続きます。

テイスティングノートに綴られた香りと味わいをイメージすれば、魅力的な熟成感と煌めくエネルギーに溢れていることが感じとれる。最高級シャンパーニュの代名詞であることを裏切らないこの1本を、新たに迎えた2022年の特別な日のために選びたい。

問い合わせ先

MHD モエ ヘネシー ディアジオ株式会社/ドン ペリニヨン

TEL:03-5217-9732

この記事の執筆者
音楽情報誌や新聞の記事・編集を手がけるプロダクションを経てフリーに。アウトドア雑誌、週刊誌、婦人雑誌、ライフスタイル誌などの記者・インタビュアー・ライター、単行本の編集サポートなどにたずさわる。近年ではレストラン取材やエンターテイメントの情報発信の記事なども担当し、ジャンルを問わないマルチなライターを実践する。