「俸給」ってなんと読む?「ぼうきゅう」と読んでいませんか?…正しい読み方は?
2021年も、残すところ1週間を切りましたね。
本日はまず、「年」という字の入った、読めそうで大変間違いやすい日本語をクイズでおさらいいたします。
【問題1】「年俸」ってなんと読む?
「年俸」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「一年を単位とした給料。年給。」という意味の言葉です。
使用例:「大谷選手の次の年俸、すごいでしょうね!」
…さて、正解は?
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正解は… 年俸(ねんぽう) です。
「年俸(ねんぽう)」という言葉、大人の会話の中でもしばしば登場すると思いますが、「ねんぼう」という誤読が大変多いようです。正しくは「年俸(ねんぽう)」と、「俸(ほう)」の一音目を、濁音ではなく半濁音で読みます。
日本語は、「ん」や「っ」など、つまる音の後に「は行(はひふへほ)」が結びつく熟語で「は行」の音が「ぱぴぷぺぽ」に半濁音化する例が多く(「審判(しんぱん)」「絶品(ぜっぴん)」「分布(ぶんぷ)」などなど)、
「年俸(ねんぽう)」や「月俸(げっぽう)」もその一つです。
さて、2問目は「俸」の入った熟語からの出題です。
【問題2】「俸給」ってなんと読む?
「俸給」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「官公庁の職員や会社の社員が、労働に対して定期に受け取る報酬。サラリー。」という意味の言葉です。
<使用例>
「俸給を頂戴している分は、きっちり働かせていただきます。」
…さて、正解は?
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正解は… 俸給(ほうきゅう) です。
1問目の「月俸(げっぽう)」、2問目の「俸給(ほうきゅう)」ともに、「給料。手当。」を意味する漢字「俸(ほう)」を、木偏(きへん)の「棒(ぼう)」とカン違いする例が、しばしばあるようです。
「給料。手当。」を表す字は人偏(にんべん)の「俸(ほう)」ですので、お間違えなく。
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本日は、カン違いの多い「俸」という字にスポットを当て、
・年俸(ねんぽう)
・俸給(ほうきゅう)
など、読めそうで意外と間違いの多い熟語の、読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
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- 参考資料:『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱