1960年代から日本のジャズ界を牽引し続ける山下洋輔。世界的な活動を意欲的に展開してきたクラシック・ピアニストの横山幸雄。二人のピアノ・デュオ・コンサートが、2月8日にブルーノート東京で開催される。

フリージャズとクラシックという、それぞれが軸足を置くジャンルを超えて二人が初めて共演したのは2017年。八ヶ岳高原音楽堂で開催された「JAZZ in YATSUGATAKE」でだった。その4年後、2021年に開催された渋谷・オーチャードホールでの再共演はソールドアウトの盛況ぶり。その熱も冷めやらぬうちに決定した今回のブルーノート東京での共演は、ライヴハウスという親密な空間でのパフォーマンスなだけに、さらに多くの音楽ファンの注目を集めている。

共演3度目となる本公演では、ソロからコラボレーションまで、二人の演奏をたっぷり披露。同じピアノという楽器にも関わらず、それぞれ全く違う音世界を紡ぐ。その違いをライヴで存分に味わってほしい。

ジャズとクラシックの領域で第一線を歩み続けてきた二人のプロフィールを紹介

ジャズ・ピアニスト山下洋輔 Photo by Akihiko Sonoda
ジャズ・ピアニスト山下洋輔 Photo by Akihiko Sonoda

1969年、山下洋輔トリオを結成、フリー・フォームのエネルギッシュな演奏でジャズ界に大きな衝撃を与える。国内外のジャズ・アーティストとはもとより、和太鼓やシンフォニー・オーケストラとの共演など活動の幅は広く、世界各国で演奏活動を展開する。

1999年芸術選奨文部大臣賞、2003年紫綬褒章、2012年旭日小綬章を受章。国立音楽大学招聘教授。演奏活動のかたわら、多数の著書を持つエッセイストとしても知られる。

クラシック・ピアニスト横山幸雄(c)斉藤 亢
クラシック・ピアニスト横山幸雄(c)斉藤 亢

1990年、第12回ショパン国際ピアノコンクールに日本人として最年少で入賞。ポーランド政府より「ショパン・パスポート」を授与される。2010年、「ショパン・ピアノ独奏曲 全166曲コンサート」を行いギネス世界記録に認定。翌年「212曲」を演奏して自身の記録を更新。2019年にはショパンの全作品演奏の快挙を成し遂げる。

海外での活躍も多く、リリースされたCDは、文化庁芸術祭レコード部門優秀賞、国際F・リスト賞レコードグランプリ最優秀賞等を受賞。東京と京都にレストランをオープンし、そこでの演奏を「横山幸雄マイハート ピアノライヴ」として定期的にネット配信するなど、活動は多岐にわたる。

進化しながら輝きを増してきたピアニスト二人による珠玉のコラボレーション。その迫力あるステージを会場で、そしてライヴ配信で見届けたい。

山下洋輔 x 横山幸雄

■スケジュール/2022年2月8日(火)※2ndショウのみインターネット配信(有料)実施予定

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ご予約/お問い合わせ

ブルーノート東京

TEL:03-5485-0088

※新型コロナウイルスの影響により一部情報が変更となる可能性があります。最新情報は公式HPなどでご確認ください。

この記事の執筆者
音楽情報誌や新聞の記事・編集を手がけるプロダクションを経てフリーに。アウトドア雑誌、週刊誌、婦人雑誌、ライフスタイル誌などの記者・インタビュアー・ライター、単行本の編集サポートなどにたずさわる。近年ではレストラン取材やエンターテイメントの情報発信の記事なども担当し、ジャンルを問わないマルチなライターを実践する。