オックスフォード、あるいはバルモラルと呼ばれる内羽根のレースアップシューズは、礼装用や室内執務用の靴として、パンプスに代わって普及した歴史がある。冠婚葬祭のかしこまったシーンはもちろんだが、クラシックなスーツとの相性は抜群。「ジョンロブ」をはじめとする、おすすめモデルをピックアップしたのでご覧いただきたい。
ドレッシーな「オックスフォード」靴を極める
ジョンロブ|最高峰の英国靴にしてエレガンスの極み
『フィリップⅡ』は、その前身がある。ビスポークで人気のモデルだった『フィリップ』の既製靴として1985年に登場し、2001年に木型を『8695』から『7000』に替え、現行のプレステージライン『フィリップⅡ』となったのである。スリムで美しいフォルムは、現在のオックスフォードの頂点といえる。エレガンス際立つ正統派の黒で、紳士のスタイルを支える。
ガジアーノ&ガーリング|ふたりの名匠が創設時から発信し続ける代表的名靴
本拠を構える英国で、いちばん人気のあるビスポークのデザインを既製靴として日本で展開。木型『TG73』のスクエアトウによるシャープなスタイルは、2006年のブランド創設時に、デザインやビスポークを担当するトニー・ガジアーノによって生み出された。伝統に拘泥せず、モダンな感性も内在する秀逸な靴だ。
ヨウヘイ フクダ|究極のフォルムを突き詰めたビスポーク由来の技と美意識
ヨウヘイ フクダ設立10周年の2018年に発表した既製靴。ビスポークの靴作りで蓄積した技や経験を生かし、とりわけ人気のハウススタイルを既製靴として展開したモデルだ。上質な革の使用はもちろん、ビスポークと見紛うくびれたベベルドウエストなど、随所に靴作りの美意識が詰まっている。
ベルルッティ|パティーヌの色が冴える巧みなステッチの内羽根
名品モデル『アレッサンドロ』と共通した3アイレットの内羽根タイプだが、ステッチワークに添えたパティーヌや飾り穴のデザインで、表情豊かな一足になっている。シンプルなスタイルを表現するベルルッティの芸術的感性は、装飾的なデザインにも発揮されている。ブラウンのトーンが実に艶めかしい。
※掲載商品の価格は、すべて税込み、参考価格です。
以上、おすすめの「オックスフォード」靴を紹介した。スーツスーツスタイルをより高みへと押し上げてくれるから、どのモデルを選んでも間違いはないから、スマートかつドレッシーな印象へと導いてくれることだろう。
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
Faceboook へのリンク
Twitter へのリンク
- PHOTO :
- 小池紀行(パイルドライバー)
- STYLIST :
- 河又雅俊
- EDIT&WRITING :
- 矢部克已(UFFIZI MEDIA)