レースアップシューズを持っているのであれば、靴紐にも注意を向けるのが洒落者のこだわり。しかし、実際は紐の形状や色など気にしていないだろう。

レースアップシューズをよく見ると、平紐か丸紐の靴紐で結ばれていることがわかる。2種類の紐の形状は諸説あるものの、ドレスコードから考察すると、平紐が丸紐よりドレッシーなものとされている。

よりドレッシーな紐、個性を打ち出す紐

異なる各ブランドの靴紐。平紐と丸紐との違いだけではなく、幅も長さも独自のこだわりがある。右¥1,100(ストラスブルゴ〈エドワード グリーン〉)、中¥990(ベルルッティ・インフォメーション・デスク)、左¥1,100(ジョン ロブ ジャパン)
異なる各ブランドの靴紐。平紐と丸紐との違いだけではなく、幅も長さも独自のこだわりがある。右¥1,100(ストラスブルゴ〈エドワード グリーン〉)、中¥990(ベルルッティ・インフォメーション・デスク)、左¥1,320(ジョン ロブ ジャパン)※税込、参考価格

思い浮かべてほしいのは、フォーマルなシーンで履く、パテントレザーの紐靴。多くはシルク素材のリボンのような平らな紐だ。ヒラヒラとした形状が優雅であり、ドレッシーといえるのだろう。

ただ、丸紐にドレス感がない、とは言い切れない。いくつものラグジュアリーブランドのドレスシューズは、丸紐を採用。つまり、靴紐を見分けられる視点こそが、紳士のこだわり、装いに対する意識が高い、ということだ。

靴の革の色と少し変える方法や、大胆に反対色でインパクトをつける靴紐など、カラーのシューレースは多彩な色がある。写真中央の紐は、ベースの色に異なる色を彩色したユニークなタイプだ。上¥660(リファーレ恵比寿〈オデトカ〉)、中¥2,200(クレマチス銀座)、下¥440(トレーディングポスト青山本店〈トレーディングポスト〉)※税込、参考価格

シューレースでそれを実現してみよう。レースアップシューズは、黒革なら黒の紐、茶色の革なら茶色の紐が基本だが、色味を差した靴紐に替えると、かなり印象の違う一足となる。シューレースひとつのこだわりで、個性的でダンディな足元が完成する。

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PHOTO :
小池紀行(パイルドライバー)
STYLIST :
河又雅俊
EDIT&WRITING :
矢部克已(UFFIZI MEDIA)