近年、新たな社会問題として注目を集めているフードロス。全国にフレンチ・イタリアンレストランやホテルなどを経営し、豊かな食文化の普及に貢献する企業「ひらまつ」が運営する東京・丸の内の「サンス・エ・サヴール」では、食材を扱うレストランとして、独自のメニューでこの問題に取り組んでいます。
ひとつは、少食な人でも残さず食べきれるように通常のコース料理3/4の量で提供される「Petit Fixコース」の提供です。さらにお腹いっぱいのときには、食後の小菓子を持ち帰られるお持ち帰りボックスも用意。さらに、食材を気にするヴィーガンの方向けフルコースも。
それぞれどのようなメニューとなっているのか、ご紹介します。
フレンチレストラン「サンス・エ・サブール」のサステナブルな取り組みとは
■1:フルコースでは多い人に…「Petit Fixコース」
どのレストランでも、コース料理はお店が決めた一定の量が提供されています。でも、人によって食べられる量はさまざま。「フルコースでは多すぎる」「残してしまって申し訳ない」という声に応えて作られたのが、通常のコース料理の3/4の量で提供される「Petit Fixコース」です。
ランチの<SENS & COULEURS>、ディナーの<SENS & EMOTIONS><SENS & DECOUVERTE>の3つのコースに設定されており、どのタイミングで訪れても、多すぎない量を選ぶことができます。
ランチの<SENS & COULEURS>は、通常¥8,000でアミューズからはじまり、前菜、魚料理、肉料理(黒毛和牛)にデザートとコーヒー、小菓子がついたコース。こちらがPetit Fixコースでは通常の約3/4の量で¥7,200となります。
ディナーの<SENS & EMOTIONS>は通常¥10,000でアミューズ、前菜、魚料理、肉料理、デザート、コーヒー、小菓子のコース。Petit Fixコースは通常の約3/4の量で¥9,000。<SENS & DECOUVERTE>は¥16,000でアミューズ、前菜2種、魚料理、黒毛和牛、プレデザート、デザート、コーヒー、小菓子のコースで、Petit Fixコースは通常の約3/4の量で¥14,400となります。
■2:別腹に収まりきらないスイーツはお持ち帰りに
食後のスイーツは別腹……といっても、どうしても収まりきらないときのために、お持ち帰りボックスも用意されています。
スイーツはひとつひとつパティシエが手作りしたもの。持ち帰れば、好きなタイミングでいただくことができます。おうちでも、レストランでの優雅なひとときの続きを楽しめますね。
■3:食材にこだわる方に。ヴィーガンの方向けフルコースも
また、近年はベジタリアンやヴィーガン食についての問い合わせも増えていたとのことで、食材にこだわる方向けの新しいコースも新設されました。
ヴィーガンの方向けフルコースのほか、「グルテンフリー(Gluten-free)」や「オボベジタリアン(Ovo-vegetarian=卵を含む菜食)」「ポロタリアン(Pollotarian=レッドミート<主に四足動物>を避けた食事)」といったこだわりに合わせた要望も可能に。
色鮮やかなコースは、見た目にも食欲をそそるラインナップとなっています。こちらは、ランチ・ディナー共通で提供。いつでも楽しむことができるコースです。
■ヴィーガンコース(ランチ・ディナー共通)詳細
料金/\12,500
内容/前菜、温前菜、全粒粉パスタ、メインディッシュ、デザート
~メニューの一例~
*トマトのガスパチョ&スペイン産オリーブ漬け
*小松市西田農園産ロロン南瓜の冷たいヴルーテ
赤玉葱のタルティーヌ ビターオレンジのアクセント
*全粒粉パスタのプッタネスカソース 石川県産百万石椎茸
小豆島八木農園早摘みオリーブオイルのパウダーと共に
*福島県産桃のコンポートとグラニテ
アーモンドミルクの寒天とミント香るタピオカ
外食ではなかなか取り組むのが難しいフードロス問題も、レストランの取り組みもあれば、外食でも問題への取り組みに協力できます。ときには味に加えて、環境への優しさも、レストランをセレクトする際の項目に加えてみてはいかがでしょうか。
※2022年2月7日(月)よりコース料金が変更になります。詳細は公式HPをご確認ください。
※外出時には新型コロナウィルスの感染対策を十分に講じ、最新情報は公式HPなどでご確認ください。
問い合わせ先
- Sens & Saveurs(サンス・エ・サヴール)
- 営業時間/ランチ 11:00~15:30(13:30 L.O.)、ディナー 平日 18:00~22:30(20:30 L.O.)/土日祝
- 17:30~22:30(20:30 L.O.)
- 定休日/なし
- TEL:
03-5220-2701 - 住所/東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング 35F
- TEXT :
- Precious.jp編集部