コートのインナーにダウンベストを投入するようなレイヤードは、広く知られていますが、さらに一歩進んだスタイリッシュな重ね技をご紹介します。
おしゃれセレブたちを参考に、アウターのレイヤードにTRYしましょう。

■1:オリビア・パレルモは…素材&丈違いのダウンを重ねて黒の着こなしに奥行きを

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ボリュームのあるソールのショートブーツならスタイルアップ効果にも。

2021年2月、N.Y.にてSNAPされたファッショニスタ、オリビア・パレルモの着こなしです。
ロング丈のダウンの中に、腰までの丈のダウンジャケットと白のタートルニットを合わせ、ボトムにレザー調の細身パンツをコーディネート。
インのダウンはしっかりとボリュームあるもので、同じ黒でも艶を放つタイプかつ大きめの襟はニット素材なので、メリハリがついて重たく見えません。
同じ色味でレイヤードするなら、彼女のように異素材をミックスさせて着こなしに奥行きをつけて、おしゃれっぽさをアピールしましょう。
首元から少しだけ白のタートルニットを覗かせると、顔周りを明るく見せる効果につながっておすすめです。

■2:カミラ・アルヴェスは…薄軽コートの上にジャケットを羽織って遊び心を光らせて

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トレンドのキャスケットを投入。ニット素材だからなじみよくフィット。

2021年12月半ばにN.Y.でキャッチされていたのは、俳優マシュー・マコノヒーの妻でモデルのカミラ・アルヴェス。
ベーシックなパンツスタイルの上にチェックのシャツコートを羽織り、その上からメンズ風のジャケットを重ねていました。
チェックのコートは薄手の素材で、もちろんこれ一枚でも着映えしますが、ジャケットをレイヤードすることでセンスのいいこなれ感がアピールできます。
一見上級テクニックですが、チェックの色味から濃いカラーをセレクトしてジャケットにリピートすれば、引き締まって見せることにも効果的。
パンツスタイルの足元をブーツインして、すっきりまとめるとバランス良好に。

■3:ナターシャ・ゴールデンバーグは…スタンドカラーの薄手ダウンをインに、切れのいいカジュアルに

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ダウンに配されたオレンジのボタンをバッグの色にリピート。細かな色味のリンクが統一感あるおしゃれを完成させます。

スタイリスト兼エディターのナターシャ・ゴールデンバーグはパリで見かけられていました。
アウトドアブランドのものと思われるダウンのプルオーバーとパンツをベージュで統一し、グレーのコートを羽織っていました。
ダウンのボタンを上までしっかりと閉めて、タートルのように仕込んでいます。
パンツも同じトーン合わせなので、すっきりとまとまってスマート見えに。
ダウンでスポーティなムードにも仕上がり、グレーのコートの裏から見えるチェック柄も品のいいアクセントになり、地味にまとまらずおしゃれさ抜群です。
足先からちらっとのぞくパイソンらしき靴も、モードな味付けになっています。


レイヤードコーディネートを楽しんでいた3人にスポットを当てました。
いま流行りのオーバーサイズのアウターも、重ねて楽しむことで大きく見えず、こなれた雰囲気を印象づけられます。
ぜひお手本に、冬のおしゃれの完成度を高めてみてください。

この記事の執筆者
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PHOTO :
Getty Images
EDIT&WRITING :
佐野有紀