知的で凛としたイメージのダークカラー、たとえばグレーやブラックを冬の着こなしの中心に据えている人も多いかもしれません。つい手が伸びるシックなトーンですが、そろそろ春のムードも感じたい…。
そんなときには、パステルカラーをプラスして明るいアクセントを添えてみてはいかがでしょうか。華美になり過ぎることなく、エレガントに差し色コーディネートを楽しんでいた3人のファッショニスタの装いを参考にチェックしていきましょう。
■1:マリー・リーストは…フェミニンピンクはクロップト丈を選んであか抜けた印象に
ロシア出身のモデル、マリー・リーストをパリのストリートで撮影したスナップです。ワイドシルエットのグレーパンツにピンクのニットを合わせて、パッと目を引く配色を披露していました。
タックの入ったパンツは美しいラインがハンサムなムード。それとは対照的なざっくりとした質感のニットを合わせることで、今どき感のあるテイストミックスコーディネートに。
パンツのグレー、ニットのピンクは共に寒色トーンでひんやりとした色味が冷たく凛とした空気に映えます。足元は白を選び、モード感をプラス。クロスボディにしたバッグでポイントを上に持ってきて、バランスよく仕上げています。
■2:ペニーレ・タイスベックは…端正なセットアップにイエローで旬ムードを添えて
コペンハーゲンを拠点にスタイリストやモデルなど多岐にわたって活躍中、スナップの常連であるペニーレ・タイスベックをパリでキャッチ。オーバーサイズのジャケットに、目を引くビッグなサイズ感のバッグを合わせた、モードな着こなしです。
一見地味に見えがちなグレーのスーツですが、今どきなジャケットのバランスと、イン&バッグにトレンドカラーのイエローを選んだことでグッとあか抜けた印象に。ミニマルなラインが配色の妙を際立たせます。ボトムはブーツまでグレーで統一し、洗練されたムードを完成。
■3:クセニア・アドンツは…モダンなコートに明るいブルーが優美さをプラス
ニューヨークでスナップされたドイツ出身のインフルエンサー、クセニア・アドンツは、明るいブルーのニットが上品な印象の、質感ミックスコーデを楽しんでいました。
視線を奪う、モードな艶感のコートには春の空のような清々しいブルーのニットとグレーのハーフパンツを合わせて。ニットの明るいトーンが、コートに軽快な印象を添えます。
襟元にはパールのネックレスを二重にしエレガントに。ブーツの足元&エッジーなコートの組み合わせを優雅な印象に導いています。
落ち着いたダークトーンをベースに、心躍るような明るいカラーをアクセントにした装いをご覧いただきました。
まるで冬の陽だまりのように、思わず顔がほころぶ春らしい差し色を取り入れて、ポジティブオーラを放つ装いをお楽しみください。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- Getty Images
- WRITING :
- 神田 朝子