ただのネイビースーツであっても『エストネーション』が手を加えると、現代的で着回しやすい１着になる！

スーツの主流は、ナチュラルな柔らかさと軽さが身体によく馴染む、ナポリ仕立てが好まれているようだ。それこそ「チェザレアットリーニ」「キートン」「イザイア」など、スーツブランドをあげればキリがないが、初めてのスーツということであれば、なかなか手を出しにくいというものもある。そこで提案したいのが『エストネーション』のネイビースーツだ。ナポリスーツを、『エストネーション』流にアレンジを加えた１着は、現代的なスーツであるからにして、初めてのナポリスーツということであればおすすめだ。

今季『エストネーション』が打ち出したネイビースーツは、ベーシックな無地のネイビースーツに柔らかくて軽いナポリ風仕立てと、どこにでもありそうな凡庸なスーツに見せながらも、そこには「華」がある。その大きな役割を果たしているのがスーツの顔ともいえるべきラペルだ。単なるワイドなピークドラペルではなく、緻密に計算された高さ、幅、曲線、そのどれもが美しい。『エストネーション』がこだわり抜いたネイビースーツは、必ずや強い戦力となるだろう。

華やかに主張するラペルが美しい『エストネーション』のネイビースーツ

スーツ￥143,000（エストネーション）

クラシカルな佇まいの中にもモダンさが表現された『エストネーション』渾身のスーツ。日本の毛織り物の産地として海外からも注目を集める尾州のウールモヘアを生地に採用し、薄くてハリのある毛芯を使い、オリジナルで開発したフルキャンバスで仕立てることで、生地のハリ感を残しつつも着心地は非常にソフトに。ハンド風のダブルステッチ、袖のマニカカミーチャ、裾まで伸びた胸ダーツ、ワイドラペルなどナポリ仕立てを踏襲。衿穴、ゴージライン、腰ポケットの玉縁の工程など、繊細な箇所は国内の有力工場のもと手作業にて行っている。羽織ったときの吸い付くような着用感と立体的で独特なラペルが美しい着姿を実現してくれる。

エストネーション

オンオフ問わずノータイスタイルでカジュアルに着こなしたい！

スーツ￥143,000（エストネーション）、シャツ￥26,400（トゥモローランド〈バグッタ〉）、スカーフ￥13,200（エスディーアイ〈ジエレ〉）、靴￥174,900（ストラスブルゴカスタマーセンター〈エドワードグリーン〉）

アイロンのかかったシャツにネクタイを合わせた堅苦しいビジネス的なスーツの着こなしではなく、現代的なカジュアルさと柔らかさのある着こなしを心がけたい。コンパクトなVゾーンには、リネン素材のバンドカラーシャツで首元をすっきりとさせシルクのスカーフを合わせてシンプルの中にもほどよい主張を加えて。足元は正統なドレスシューズを合わせて崩しすぎない大人のカジュアルスタイルを。

以上、『エストネーション』のネイビースーツを紹介した。ネイビースーツという普遍的な存在であっても、時代とともにディティールなど多少の変化はある。たとえその違いが微差であったとしても、印象が大きく変わってくるものだからスーツというアイテムは実に面白い。廃れないからこそ違いを楽しみたいものだ。

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