冬ならではのコーディネートを楽しむ期間が、今季も残りわずか。レイヤードを活用することで、奥行きの演出や洒落感アップに繋げることができます。ご紹介する海外インフルエンサーたちは、「黒パンツ」をベースにアウターやトップス、そして小物のレイヤードで新鮮さを手に入れていました。

■1:ニコール・ポトゥラルスキーは…アウターONアウターで奥行きを作り小気味よく

アウター同士を重ねるテクニックは、簡単なのに凝った印象を手に入れることができます。
アウター同士を重ねるテクニックは、簡単なのに凝った印象を手に入れることができます。

2022年1月27日、モデルのニコール・ポトゥラルスキーをパリ ファッションウィーク中のストリートでスナップ。レザーシャツにチェックジャケットを重ねる、アウターONアウターコーディネートを披露しました。

トップスからシューズまで黒で繋いだ着こなしは、スリムな「黒パンツ」のスリットと重厚感のあるタフネスブーツがアクセントに。そこにツヤのあるレザーシャツを重ね、立体感をアップさせました。ボタンは上部のみ閉めると裾に動きが出て、黒のレイヤードがのっぺりして見えません。

そんなシックなオールブラックの装いに、ベージュや赤のトラッドなチェックジャケットをレイヤードしメリハリと奥行きを演出。パワーショルダーがモダンさを加速させます。仕上げにジャケットの色を拾った鮮烈な赤バッグを投入し、目に止まるキャッチーな着こなしを完成させました。

■2:レニア・ジャズは…きれいめ要素をトッピングしてカジュアルをクラスアップ

カジュアルをベースにする場合、落ち着いた色合わせを意識するとラフになりません。
カジュアルをベースにする場合、落ち着いた色合わせを意識するとラフになりません。

2022年2月3日、コペンハーゲン ファッションウィークにてデジタルクリエイターのレニア・ジャズをキャッチ。シャツと大ぶりイヤリングを活用したことで、カジュアルな装いをクラスアップさせました。

ロゴパーカとブルゾンのカジュアルコンビは、ネイビーとカーキの洗練配色で大人らしさを確保。きちんと見えする「黒スラックス」も、ゆったりシルエットを選ぶことで統一感のあるムードを醸しました。さらにバッグもナイロン素材をセレクトすることで、大人ストリートな趣を上乗せ。

これだけでもコーディネートは出来上がりますが、レニアはパーカの下にシャツを仕込みつつ、大ぶりの華やかイヤリングをセットし着こなしをクラスアップ。カジュアルがベースだからこそ、小面積のきれいめアイテムでも十分な威力を発揮してくれます。

■3:イレニア・トーマは…プラスアルファのレザー小物で辛口エレガンスを堪能

汎用性の高い黒レザー小物は、シューズとバッグだけでなく、グローブやスカーフで取り入れると無難を回避できます。
汎用性の高い黒レザー小物は、シューズとバッグだけでなく、グローブやスカーフで取り入れると無難を回避できます。

2022年2月2日、コペンハーゲン ファッションウィーク中にスナップされたインフルエンサーのイレニア・トーマは、小物のレイヤードでいつもの冬コーディネートに鮮度を宿しました。

黒のニットプルオーバーに「黒のワイドパンツ」、そしてベージュコートという上品スタイルは、定番だけにややマンネリになりがちです。そこで彼女はレザーグローブとレザースカーフを投入することで、辛口エレガンスを実現。しなやかなレザーグローブがあれば、所作まで美しく映えそうです。さらにニット、サテン、レザーのように異素材を融合させることで、生き生きと動きのある黒の表情を楽しむことができます。


シンプルな「黒パンツ」ありきで実現する、レイヤードコーディネートをご紹介しました。手持ちのアイテムを重ねるだけでもいつもと違った印象を楽しむことができます。レイヤードアイデアは無限なので、ぜひ冬の終わりに様々なスタイリングにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

この記事の執筆者
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PHOTO :
Getty Images
EDIT&WRITING :
阿部芙美香