青山本店を始め、国内に7店舗を構える『トレーディングポスト』は、言わずと知れた靴のセレクトショップだ。“日本に知られていない海外の優れた靴を紹介する”をコンセプトに、1984年のオープン以来、30年余にわたり「クロケット&ジョーンズ」や「エドワード グリーン」をはじめとする、世界中の良質なレザーシューズを展開してきた。そんな名店が手掛けたオリジナルシューズには、これまで養ってきた審美眼や紳士靴のプロとしての経験が息衝いた意匠もさることながら、レザーに撥水加工を施して雨天でも気兼ねなく履けるようにするなど、ビジネスパーソンへの繊細な心遣いが伺える。

ビジネスから冠婚葬祭まで網羅する『トレーディングポスト』のフォーマルな1足

靴¥49,500(トレーディングポスト青山本店〈トレーディングポスト〉)
靴¥49,500(トレーディングポスト青山本店〈トレーディングポスト〉)

雨の日でも履けるという利点を考慮すれば、やはり黒の内羽根式ストレートチップをまず手に入れたい。ビジネスシーンはもちろん、冠婚葬祭まで使える汎用性の高さがその理由だ。

ラストにはS61を採用。左右非対称な木型設計を基に足の形状を忠実に再現したもので、ゆとりのあるつま先や小さく丸みを持たせたかかと周りが最上のフィッティングを約束する。爪先の一文字に加え、シューホール下に施した “スワンネック”とも呼ばれる精緻なステッチワークが静かに主張する抑制の効いた佇まいも美しい。レザーへの撥水加工だけでなく、防滑性に優れ、グリップ力の高いダイナイトソールを組み合わせることで雨への備えも抜かりない。

4月から新生活がスタートするフレッシュマンはもちろん、転職などでスーツを着る機会が増えた諸兄の選ぶべき革靴としては、まさにおあつらえ向きの1足といえよう

※掲載商品の価格は、税込みです。

問い合わせ先

トレーディングポスト青山本店

TEL:03-5474-8725

この記事の執筆者
名品の魅力を伝える「モノ語りマガジン」を手がける編集者集団です。メンズ・ラグジュアリーのモノ・コト・知識情報、服装のHow toや選ぶべきクルマ、味わうべき美食などの情報を提供します。
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PHOTO :
島本一男(BAARL)
STYLIST :
河又雅俊
WRITING :
佐藤哲也