経験を重ねて、仕事には誇りを、おしゃれには自分らしいスタイルをもつ、大人の女性たち。そんな女性の凛として生きる姿勢は、アイコニックなバッグ選びにも表れるもの。

雑誌『Precious』3月号では特集「あの人の『愛用アイコンバッグ』STORY」を展開。3人の素敵な女性の私的アイコンバッグ選びを通して、その豊かなスタイルの一端に触れます。

本記事では「OPEN DOOR」エグゼクティブ ディレクター 菅原秀子さん愛用のアイコンバッグをご紹介します。

菅原秀子さん
「OPEN DOOR」エグゼクティブ ディレクター
(すがはら ひでこ)大手広告代理店で多くのラグジュアリーブランドを約15年担当。’05年から’20年まで、「グッチ ジャパン」にてPRから広告、マーケティングを手掛ける。昨年「オープンドアー」を設立。ブランディングやPRコミュニケーション戦略のスペシャリストとして活躍。

すべてが職人の手仕事という価値あるバッグはたくさんの喜びを与えてくれます

企業のブランディングやコンサルティングを手掛ける菅原さん。かつて勤務したグッチ ジャパン時代に、バッグ製作の全工程を目にして、優れた職人の手仕事に心動かされ、アイコンバッグには熱い思いがあります。

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上から/エルメス『ケリー』…母から譲り受けたバッグは圧倒的な気品がエレガンスへの道標、グッチ『バンブー』…黒のクロコという特別な素材でありながら日常に映えるカジュアルさも(グッチ)

「グッチのなかでも、特に優れた職人の手になるのがこの『バンブー』バッグ。その素晴らしさを知って、5年ほど前に手に入れました。黒のクロコはその圧倒的な美しさから、バッグばかりが目立ちがちですが、これはフォルムの愛らしさやキャンバスストラップでカジュアルに使いこなせます。

フィレンツェのレストランでは満席だったのに、『素敵なバッグですね。ちょっと待って』と言われて、席を用意してもらえたという楽しい思い出も…。

エルメスの『ケリー』もそうですが、海外でこうしたバッグをそれは素敵に持っている方を見かけるたび、ごく自然に、知的に持ちこなせる女性になりたいと思います。そんなエレガンスの指標となるバッグが好きです」

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こなれ感を与えるキャンバスストラップでいつものトレンチにさりげなく…日常に映える

※掲載した私物バッグに関するブティックへの問い合わせは、お控えください。

PHOTO :
小池紀行(パイルドライバー)
ILLUSTRATION :
HONO UEHARA
EDIT&WRITING :
藤田由美、古里典子(Precious)