もっと「手書き」に興味が湧いてくる!話題のTOPICS

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ここでは、手書きに関連するさまざまなトピックスをご紹介します。上手へたではなく、人が書いた文字からは、やはり伝わってくるものが大きい。それは昔も今も、変わらないことがわかります。

■ TOPIC1:天才はみな“メモ魔”だったことを知っていますか?

いにしえから、世界の天才はメモやノートをとっていたといわれています。

下の画像は、レオナルド・ダ・ヴィンチの、男性の頭部を描く際の練習用の記述。一説には、40年間毎日メモをとり続けていたとか。

Print Collector/Hulton Fine Art Collection/Getty Images
Print Collector/Hulton Fine Art Collection/Getty Images

幅広い分野で多くの功績を残したダ・ヴィンチの秘密がここに。


さらに、下の画像は、太宰治の『斜陽』の草稿。まずは頭に浮かんだ断片的なフレーズを書き留める執筆スタイルだったそう。

(C)日本近代文学館
(C)日本近代文学館

太宰治のメモ類は数多く残っており、使用ずみの封筒に書き留められたものもあるほど。頭の中をのぞくようで、興味深い。

ほかにも松下幸之助、ビル・ゲイツなどもメモ魔として有名。「とりあえず書く」ことが、大きなものを生み出す原動力のひとつになっているようです。

■ TOPIC2:コロナ禍で日記の魅力が見直されています

実は右肩上がりという、日記・手帳業界。1年でなんと484種類(家計簿も含む)を展開している高橋書店を取材したところ、コロナ禍において、自分の人生を見直す人が増えたのだとか。またライフログの流行に伴い、短い文章で簡潔に残したい人、イラストなども交えた書式にとらわれない人など、スタイルも多様化。実際に手で書いたほうが、当時の記憶が鮮明に残ると、アプリから手書きに戻る人も多いそうです。

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1.『No.96 3年卓上日誌』¥1,980・2.『No.561 torinco5』¥2,970・3.『No.17 ポケット新日記』¥968(高橋書店)

1. 過去と未来の自分に出会える! 3年の連用式で、事業計画など未来を見据えて使うことも。
『No.96 3年卓上日誌』¥1,980(高橋書店)

2. 映画や舞台のチケットを貼っても素敵! 洗練されたデザインで、1日1ページ書ける。
『No.561 torinco5』¥2,970(高橋書店)

3.「旅先に持っていく人も! コンパクトさが気楽。
『No.17 ポケット新日記』¥968(高橋書店)

■ TOPIC3:「銀座 伊東屋 本店」が推薦するPreciousキャリアに合う万年筆

とかく、敷居が高いと思われがちな万年筆ですが、キャリアを積んだ女性なら、筆記具も特別なものを手にしたい。筆圧がかからず、文字に陰影がつく万年筆の質感は、独特の味わいがあります。本誌の読者をイメージした、華やかなデザインの3本を「銀座 伊東屋 本店」に選んでいただきました。

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1.『S.T.デュポン リベルテ』¥71,500・2.『アウロラ ミニオプティマ』¥60,500・3.『カランダッシュ レマン・スリム』¥85,800(銀座 伊東屋 本店)

1. ファッション性が欲しいなら! ピンクゴールドの色調が、リングや時計とのコーディネート力を発揮してくれる。『S.T.デュポン リベルテ』¥71,500(銀座 伊東屋 本店)

2. 会話の糸口にしたいなら! バーガンディのマーブル模様とミニサイズは、取り出すと周囲の目を引く存在感。
『アウロラ ミニオプティマ』¥60,500(銀座 伊東屋 本店)

3. 手が華奢な人なら! 万年筆では珍しい細身のボディが、手の小さい人にもフィットしやすい。
『カランダッシュ レマン・スリム』¥85,800(銀座 伊東屋 本店)

■ TOPIC4:「手書き」にちなんだ気になる本をご紹介します

人気の名著から最新の話題作まで、「手書き」にまつわる書籍を集めてみました。「文字そのものに興味がある」「自分で手書きを実践してみたい」「文章の表現方法が知りたい」と、ジャンルも幅広くセレクト。

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『一日一書』 石川九楊著 ¥1,980(二玄社)

京都新聞の人気コラムを書籍化。書家である著者が、毎日さまざまな資料から1文字を選び、文字の意味や書体の感想を綴っている。季節の移ろいも感じられる。

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『夏目漱石ほか文豪名著 書き写しノート』中山佳子/美文字・指導・手本、中島克治/作品解説 ¥1,540(朝日新聞出版)

夏目漱石の『こころ』『三四郎』などの名文を、そのまま書き写すことで、美しい文字を練習しながら、作家の表現力にも触れることができる実践本。

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『伝える準備』 藤井貴彦著 ¥1,650(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

日本テレビ系『news every.』での温かい言葉が話題のアナウンサー。その言葉は、自身の日記やメモから生まれていることがわかる一冊。

※掲載商品の価格は、すべて税込みです。

問い合わせ先

PHOTO :
宗高聡子
COOPERATION :
UTUWA
EDIT&WRITING :
湯口かおり、池永裕子(Precious)