「ジョンロブ」は、ブランドの創業者であるジョン・ロブ氏が、ゴールドラッシュの時代に坑夫たちが採掘した金塊を隠せるよう、ヒールが空洞になったブーツを作ったことがそのルーツ。その後、卓越した靴作りの技術が認められ、英国王室御用達に任命されると、ロンドンのリージェントストリートに初のビスポークブティックをオープン。1899年に出店したパリ1号店を経て、1976年にはエルメスグループの傘下となり、1982年に満を持して既製靴のコレクションを発表。現在では、世界19カ国に店舗を展開し、革靴のみならず上質なレザー小物が多くの人を魅了し続けている。
黒と茶、それぞれ定番デザインを選べば、スーツスタイルも格上げされる
汎用性の高い黒のベルトなら、より端正な印象を醸すシンプルなスクエアバックルがおあつらえ向き。合わせるボトムスを選ばない、32mm幅でパラジウム仕上げのバックルと静謐なブラックが好相性。クラシックな佇まいでありながら、決して色褪せることのない時代を超えたタイムレスな逸品である。
長方形のバックルが印象的なこちらのモデルは、エッジ部分にステッチを施していないので、ぐっとモダンな印象に。バックルはこちらもパラジウム仕上げで、品のある輝きがジャケットの裾からチラリと覗いた際に、嫌味のない印象に結びつく。こちらも32mm幅で汎用性は申し分なし。靴とカラーや素材感を揃える“基本のキ”だけ抑えておけば、いつものスーツスタイルをぐっと格上げしてくれる。
何より、小物といえども“本物”の価値を知ることは、自身の審美眼を磨く意味でもモノ選びの大きな指針となる。若いビジネスパーソンこそ、「ジョンロブ」のレザーアイテムを使ってほしいというのは、そんな理由もあるのだ。年長者のいらぬ老婆心と思いつつも、心の片隅にでも留めておいてくれたら有り難い。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
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- MEN'S Precious編集部
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- PHOTO :
- 島本一男(BAARL)
- STYLIST :
- 河又雅俊
- WRITING :
- 佐藤哲也