新しい季節を迎える今、『Precious』4月号は『「印象アップデート」な春が来る!』と題して、心弾む春、毎日のおしゃれに新風を吹き込んで、自分の印象を更新させる “アップデートの素”を特集しています。
見た目の変化はもたらさないものの、実は、印象アップデートを大きく叶えてくれるのが “香り”です。ふだんとは違う、「意外性のある香り」で自分らしさを更新しませんか。
「エルメス」、「ゲラン」、「キリアン」から厳選したフレグランスと、香りが印象にもたらす効果についてのコラムをご紹介します。
時には服より雄弁に。ベーシックにこそ「意外性のある香り」
1:エルメス H24 オードトワレ
ジェンダーを超えてまといたい、アロマティックで爽やかなメンズフレグランス。クラリセージを主役に、スイセンやローズウッドがスマートに調和。
2:ゲラン ラール エ ラ マティエール(オーデパルファム) キュイル ベルーガ
バニラに包まれたリュクスなレザーノート。ラグジュアリーでセンシュアルな女性像に。
3:キリアン ローゼズ オン アイス オード パルファム
ジンのカクテルを思わせる清涼なキューカンバーノートを、ロックグラスのようなボトルに収めて。ローズやサンダルウッド、ムスクの香りが余韻を奏でる。
【Update Column】
ヨーロッパでの長い駐在から帰国をした友人に会ったときに、思いのほかシンプルな着こなしに拍子抜けしたことがある。ところが近くに寄ると、華やかなオリエンタルノートがふんわりと香り立ち、彼女の積み重ねてきた暮らしや知性の奥行きを、かいま見た思いがしたのだった。
よくいわれる「香りはもうひとつの衣裳である」は、至言だと思う。
服や小物など、目に見える装いで変化を加えながら、それらでは決して表現できない、その人の雰囲気やセンス、意志や夢をも一瞬にして提示するのが香りである。
特に効果を発揮するのが、「意外性のある香り」のときといえる。
エレガントな装いの多い女性上司が、進歩的でモダンな香りをつけていたり、快活でボーイッシュな仕事仲間が、気品のあるクラシックな香りを使っていたり…。身近な人のイメージとは違う香りを感じ取ったとき、私たちは相手のもつ世界の広がりを知り、思わずリスペクトを抱くのではないだろうか。それほど強い効果をもたらすのが、「意外な香り」なのだ。
変わりゆく時代には、新しい香りが似合う。だから、この春はフレグランスを変えてみることをおすすめしたい。トレンドのジェンダーレスな香りは、従来のフレームをリセットし、前を向きたい今の気分にぴったりかもしれない。若いときは魅ひかれなかった、センシュアルな香りへの思いがけない高揚に、自分の成熟を知ることもあるだろう。
これまでとは少し違って、今の自分にはしっくりくる。そんな「意外性のある香り」は、きっとあなたの印象を格段にアップデートしてくれるはずだ。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
問い合わせ先
- エルメスジャポン TEL:03-3569-3300
- ゲラン TEL:0120-140-677
- ブルーベル・ジャパン 香水・化粧品事業本部 TEL:0120-005-130
- PHOTO :
- 戸田嘉昭(パイルドライバー)
- EDIT&WRITING :
- 長瀬裕起子、古里典子(Precious)