普段何気なく着ているスーツは、全体のシルエットはもちろん、襟や袖の形も時代の移り変わりとともに変化している。それが微差であったとしてもだ。スーツの基本的なディティールは共通しているのが常だが、今回紹介する「ジョルジオ アルマーニ」のスーツは我々の思い描くスーツの理想像とは違った1着になっている。
非常に軽快で美しいドレープを生む「ジョルジオ アルマーニ」のスーツ
まず、ジャケットのディティールが、ラペル位置が非常に高くそして小さく、フロントは5つボタン、ゆとりのあるボックスシルエットはワークジャケットのような雰囲気もあるが、それとは異なり独特なドレープ感がある。
さらに、パンツはベーシックな作りではあるが、太めのワタリからテーパードしていくシルエットはスーツとしては珍しい。 こういった他では決してやらない特徴的なデザインを、しかもスーツ生地でいともたやすくやってのけてしまう「ジョルジオ アルマーニ」だからこそ、洒落者たちからこぞって支持されているのだろう。
シンプルに着こなしてこそ引き立つ存在感
ウール100%の生地で仕立てられた「ジョルジオ アルマーニ」のスーツは、非常に軽快で美しいドレープがあるから、モードな雰囲気で着こなすのもいいが、ドレスにカジュアルと着こなしの幅が広がるのは間違いない。オンオフの境界線が曖昧な今だからこそ、このスーツは我々にとって理想の1着と言えよう。では、このスーツを着こなす上で注意すべき点は何か? まず、スーツの存在感が非常に強いので、合わせるアイテムは極力シンプルにするのがいい。スーツの色を軸に、ブルーやネイビーとトーンを合わせることで、このスーツの魅力が存分に引き立つ。足元は、革靴よりもスニーカーを合わせることで、軽快なスタイルとなるので実践していただきたい。
以上、「ジョルジオ アルマーニ」のスーツを紹介した。コロナ禍で、スーツのあり方が大きく変化しているようにも感じるが、現代に根付いているスーツの文化は変わることはない。どんな時代であっても男の魅力を引き立ててくれるのはスーツだと信じているからこそ、「ジョルジオ アルマーニ」のように洗練されたスーツを纏いたいものだ。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
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- MEN'S Precious編集部
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- PHOTO :
- 島本一男(BAARL)
- STYLIST :
- 土屋大樹